【阪神】大竹耕太郎が今季2勝目 岡田監督からは「もっと遊んで投げろ」のアドバイス

阪神・大竹耕太郎

指揮官のアドバイスは効果てきめんだ! 阪神・大竹耕太郎投手(28)が、うれしい今季2勝目を挙げた。

初回から走者を背負う展開。1点リードで迎えた2回には5番・細川、6番・山本の連打で先制を許すと、続く上林にも右前適時打を浴びて、この回2点を失った。

だが、直後に打線が大爆発。「(打撃コーチの)水口さんが気合入った顔で『打て』という感じだったので。絶対ヒット打ってやると思った」という大竹は、2回無死満塁から同点適時内野安打を放ち、見事に〝ジエンゴ〟を見せた。さらに近本の犠飛、森下、佐藤輝の適時打などでこの回7点の援護をもらった。

大量援護をプレゼントされて流れに乗った左腕は、3回以降わずか2安打に抑えて追加点を与えず。「岡田監督に(3回から)『もっと遊んで投げろ』と言われて。打者の皆さんもたくさん点を取ってくれたので、遊び心を持って楽に投げることができました」と笑顔で振り返った。

前回の中日戦(13日、バンテリン)では5回まで好投を続けたが、6回に突如崩壊。4失点で苦い黒星を喫したが、この日は7回8安打を打たれながらも、要所を締める投球を見せた。「初めは自分との勝負というベクトルが多かった。でも、途中から切り替えて、打者を抑えるために投げなきゃとなったのは、いい感覚だと思う。次もできるようしていきたい」と表情を引き締めた。

岡田監督も「大竹はそんな直球、速くないからね。力勝負にしてもね、やっぱり自分の持ち味というか、特長を生かさないといけないからね。『もっと遊べ』と安藤コーチから伝えてもらったんですよね」と説明し、「7回までいってくれたので、十分ですよね」とたたえた。

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