マカオの世界遺産セナド広場でフィリピン人が集まり喧嘩…2人逮捕、1人逃走

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は4月19日、同月17日にマカオの公共の場所でフィリピン人とみられる男らが集まって喧嘩をしている一部始終を撮影した動画がSNSにアップロードされているのを発見し、捜査を行ったことを明らかにした。

 動画の内容から、事件発生場所はマカオ半島の歴史市街地区にある観光名所、世界遺産セナド広場とみられる。

 同局によれば、事件が発生したのは4月15日のことで、フィリピン人の女性1人がスマートフォンを通じて交際相手の男性と言い争いをしており、女性が泣いていたことから、近くを通った面識のないフィリピン人の男3人が介入し、スマートフォン越しに相手を罵ったとのこと。しばらくして、交際相手の男性が現場に現れた際、介入した男3人と口論になり、3人が相手に暴行を加えた後、姿を消したという。

 その後、同局が動画の分析などを経て被疑者3人の身元を特定し、2人の逮捕に成功。いずれも相手に対して暴力を振るったことを認めたが、うち1人は相手が先に手を出し、応戦したと説明。同局では、2人(マカオでシェフとして働く38歳と無職の32歳)を傷害などの罪で検察院送致する方針を示したほか、逃走中の1人の行方を追っているとした。

 本件を受け、同局ではいかなる社会秩序の混乱を招く行為は容認できず、治安上の問題あるいは刑事犯罪に触れると認識した場合、捜査対象になると呼びかけを行った。

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