港の見える丘公園、崖の下は車両留置場の工事中 みなとみらい線の拠点を親子連れが見学

横浜高速鉄道の車両留置場工事現場を見学する参加者ら=横浜市中区

 みなとみらい(MM)線を運行する横浜高速鉄道(横浜市中区)が進める車両留置場工事の見学会が20日、同区の港の見える丘公園の崖下部分にある工事拠点で行われた。神奈川大が生涯学習エクステンション講座の一環として主催したもので、親子連れなど32人が参加した。トンネル内を一般人が見学するのは初めて。

 参加者には音声ガイドが配られ、同社の担当者の案内を聞きながら工事拠点である巨大な白い建造物「防音ハウス」や工事中のトンネル内を巡った。さまざまな重機が置かれており、子どもたちは目を丸くして見入っていた。

 同社によると、トンネル内の地盤は約280万年前、海に砂や泥が堆積してできたものだとし、中には化石なども紛れている可能性があるという。掘削土の採取体験も行われ、参加者はハンマーを使って土の塊を砕いていた。

 同市神奈川区から母親と参加した女子(8)は「削るのは難しかったけれど、貝殻を見つけた」と笑顔。同市磯子区から叔母と一緒に体験した男子(7)は「トンネル内は意外と静かだった」と話した。

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