【広島】宇草孔基が代打で豪快弾 新井監督「今年にかける思いっていうのは伝わってきた」

7回、巨人を突き放す代打ソロを放った広島・宇草孔基

広島の5年目・宇草孔基外野手(27)が20日、2年ぶりとなる本塁打で一軍定着を猛アピールした。

この日の巨人戦(マツダ)、3点リードの7回だった。一死から投手・塹江の代打で打席に立った宇草は、巨人3番手・ケラーの147キロを完璧に捉え、右翼席中段まで運んだ。2022年6月22日の阪神戦以来となる一軍アーチに「いい手応えで打てたかなと思います。いい準備ができて、いい反応ができた」と、会心の一振りを振り返った。

昨季は一軍出場なし。今季はキャンプは二軍スタートながら、開幕後は9日に昇格。翌10日の阪神戦での代打出場を皮切りに、途中出場を中心にチャンスを与えられていた。限られた出番の中、前日まで7打数2安打。一進一退の日々が続くが「いざ打席に立ったら力まないというのは意識しています」と極力、体の力みを排除し、バットを自然な形で振り抜くことが快音につながった。

伏兵の〝一発回答〟に新井貴浩監督(47)も「メカニック的にも去年の宇草と今年の宇草は違う。キャンプの時から、今年にかける思いっていうのは伝わってきたし、ファームでも高(二軍)監督をはじめ、スタッフみんな『宇草がいい』と推薦があったのでね、ファームのスタッフも喜んでいるんじゃないですか」とその成長ぶりに目を細めていた。

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