名前を呼ぶと「あいっ」と返事をする1歳1カ月の娘にパパはメロメロ。春からは新しい挑戦も【丸山桂里奈・本並健治】

桜が満開のなか、家族でお花見。

元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(41)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(59)夫婦に子育てについて聞く連載です。
なでしこJAPANはパリ五輪出場を決め、男子サッカーもパリ五輪出場をかけたアジア最終予選のさなか、夫婦の話題が自然とサッカー関連のことになることも多いとか。長女は1歳1カ月となり、活発で目が離せないほどなのだそう。
連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第14回です。

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仕事を通してサッカーに恩返ししたい

娘さんと過ごす丸山さんは、バラエティ番組で見るのとはまた違う、とっても優しいママの表情。

春になり新しい環境を迎えている人も多いと思います。私もこの春から、テレビで子育てのレギュラー番組が始まったり、サッカーの番組が始まったりと、新しい出会いの中にいます。子どもをもつ以前は、結婚したり出産したりすることで仕事が減ってしまうんじゃないか、という不安がすごくありました。だけど、子どもをもったからこそ出会えた仕事もあって、さらにお仕事の幅が広がったな~と感じています。

そもそもサッカーと出会っていなければ今の自分はいません。だから自分なりにサッカーに恩返ししたい、という気持ちをいつも持っています。コーチや監督や解説などの仕事でサッカーの普及につとめる方々が多いと思いますが、私の場合はバラエティー番組で「元サッカー選手」と知ってもらうことで、いろんな方に少しでもサッカーに注目してもらえたらいいな、と思っていて・・・。それが自分にできる役割なんじゃないかと思うんです。

仕事が忙しくなると娘と過ごす時間が少なくなってしまうけれど、そういうときは本並さんや母がバトンタッチしてくれるので、これからも仕事と子育てのバランスを取りながら楽しんでいきたいです。思えば、去年の今ごろは娘が生まれてまもないころで、初めての経験に不安と戸惑いばかりでした。でもまわりのみんなに助けてもらいながら乗り越えてきて、今は不安よりも楽しみや喜びのほうが大きいです。かわいさが増している娘との時間も大切にしたいと思います。

かわいいけれど目が離せない!娘の成長

1歳1カ月を過ぎた娘さんは、今にも走りだしそうなくらい、どんどん歩くのだとか。

1歳1カ月を過ぎた娘は、日に日に成長しています。最近は自分が興味を持ったことにどんどんチャレンジする様子に驚かされます。わが家では犬を飼っていますが、犬たちがキッチンに入らないように以前からゲートを設置していて、娘の安全対策にもいいと思っていたんです。でも、いつの間にか娘は、そのゲートを押し開けて出ることを学んだらしいんです。あるとき、リビングにいる娘を見ながら家事をしていてふと気づいたら、遠くのほうから娘の声が聞こえました。なんと、ゲートを押し開けて廊下に出て、ばあばとじいじの部屋へ行って遊んでいたんです! ゲートにはロックがついているわけではなく、犬たちも自分の頭で押し開けて出入りしていたので、それを見て覚えたのかもしれません。これまでどおりでは危ないから、なにか対策を練らないとね、と本並さんと相談しているところです。

指さしやジェスチャーでコミュニーションがとれるように

気になったものは触ってみたいお年ごろです。

ひとり歩きのスピードも速くなって、今にも走りだしそうなくらい。外にお散歩に行っても、ひたすらずんずん歩いていたり、どこかに登ろうとしたり。目が離せないってこういうことなんだと実感しています。視界も広くなったようで、遠くのものも指さしして教えてくれるようになりました。あるときは本並さんと娘が自宅の庭で遊んでいるときに、2階のベランダにいる私に気づいて指さししていました。また、言葉らしい言葉はまだ話さないけど、だいぶ意思疎通ができるようにも。たとえば私と本並さんが「がんばる、がんばる〜!」みたいな言葉を言いながらポーズをとると、娘も両手で小さいガッツポーズをしてみたり、「いただきます」や「ごちそうさま」も自分で手を合わせておじぎをするようになりました。

お友だちとのルール、いつからどう教える?

ある日のスーパーでお買い物のひとコマ。

先日、娘と一緒に初めて「横浜アンパンマンこどもミュージアム」に行きました。娘にとっては、同じくらいの年ごろの赤ちゃんがたくさん集まる場所で遊ぶのは初めてのこと。そこで、大きめのキャラクターボールがたくさん置いてある広場にも行きました。だれも使っていないボールで遊べばいいのに、娘は、なぜかほかの子が遊んでいるボールを取ろうとするんです。

人のものを取らない、ということや順番のことをまだ教えていなかったので、そのときは「これはお友だちのだよ、だめだよ」「取らないで一緒に遊ぼうね」と言葉で伝えてみました。すると娘は眉間(みけん)に力を入れてにらむような表情。なんとなく「ママになにか言われてるな」とは感じたんだと思います。まだルールを理解する段階でもないと思うから、いつからどんなふうに教えたらいいのか、難しいな~と感じました。今のところは人が少ないところを選んで遊ばせるような工夫も必要なのかもしれないな~、と思っていますが、どうなのでしょう?

小児科での注射を察して大泣き!

愛犬すももちゃんと仲よくお散歩。

先日、小児科で1歳を過ぎたら早めに受けたほうがいい予防接種を、何種類か打ちました。数本の同時接種です。娘は、その病院に行くとなにかをされるとわかっているからか、診察室で先生の顔を見るなり泣き始めました。私が娘を押さえて、さらに看護師さんも一緒に2〜3人がかりで、娘が動かないように押さえてのワクチンの注射。痛いのも、押さえられているのも嫌なんだと思います。でも、注射針って危ないと思うしこちらも必死で押さえました。娘は「こんなに泣くんだ!」って驚くほど激しく泣いていました。

注射が終わったら先生がごほうびにシールをくれるんですけど、娘はそれで機嫌がよくなるわけでもなく・・・、シールをガシッと受け取りながら「シールではだまされないぞ」という表情をしていました。先生はとっても優しい人なんですけど・・・。病院を出るころにはすっかり泣きやんでいたので、もう終わった、ということもわかるようになったみたい。1歳を過ぎて、いろんなことを理解できるようになったんだな〜と感じます。

【今月の本並さん】名前を呼ぶと「あいっ!」と返事する娘がたまらなくかわいい

気がつくとソファによじ登って遊んで、目が離せないほど活発な娘さんです。

1歳を過ぎて娘の成長がめざましく、ますますかわいさが増しています。まだ言葉は出ないけれど僕たちの言うことはだいぶ理解しているようで、娘の名前を呼ぶと「あいっ!」と返事をするのも、本当にかわいくてしょうがないです。娘の存在は、家族みんなの活力になっていると感じます。

夫婦ではいつもいろんなことをよく話していますが、今年はなでしこがパリ五輪出場を決め、男子サッカーもアジア最終予選が始まったところ。僕たち夫婦も、毎日のようにサッカーのことを話題にしています。日本代表として活躍することは、選手自身の大きな挑戦の機会にもなると思うので、各選手の実力を存分に発揮してほしいし応援しています。とくになでしこは、ぜひいい結果を残して、女子サッカーをもっともっと盛り上げてほしいですね。

お話・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

41歳、シングルで4人の子の母、MALIA.。モデルであり実業家、ドバイで生活を送っているのは「教育移住」のため。そのワケは?

「知り合いに教えてもらった保育園の生活リズムを参考に食事や間食の時間を調整してみたら、娘がぐずることが減った」という丸山さん。周囲のアドバイスに助けられながら、子育てをさらに楽しんでいるそうです。

●記事の内容は2024年4月の情報であり、現在と異なる場合があります。

丸山桂里奈さん(まるやまかりな)

PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2023年2月に第1子の女の子を出産。

本並健治さん(ほんなみけんじ)

PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。

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