「春季高校野球兵庫大会・2回戦、明石商5-4神戸」(20日、G7スタジアム神戸)
県内屈指の進学校に逸材が現れた。神戸の先発左腕・舩見将太投手(3年)が9回9安打5失点(自責点3)ながらも、昨夏県準優勝の明石商を苦しめた。
立ち上がりは苦戦して初回に3点の先制を許すも、チェンジアップなどを駆使してその後は粘投。2点を追う九回2死三塁では中堅手の頭を軽々と越す適時三塁打を放つなど、投打で抜群の野球センスを発揮した。身長170センチで体重65キロと小柄ながら最速は140キロ。この日は4球団のNPBスカウトが視察した。
チームは37年ぶりの県大会出場。その立役者となったのも主将も務めるエースの舩見だった。「夏に向けて勝ちに行く姿勢をもっと見せていかないといけない。夏では強豪私学だったり、強いチームに勝っていけるようにしたい」。打線も相手を上回る12安打を記録。東大、京大を始め、国公立の医学部などへの進学実績も豊富な超進学校が、夏の兵庫大会でも一目置かれる存在となりそうだ。