伝統の古川祭、勇壮に起し太鼓 熱気に包まれた2日間 岐阜県飛騨市

激しく勇壮な古川祭の起し太鼓=19日、飛騨市古川町

  約400年の伝統を誇る飛騨市の古川祭が19日開幕し、19日夜は、祭りの始まりを告げる「起し太鼓」が行われ、さらし姿の裸男たちが勇ましくもみ合い、熱気に包まれました。

  江戸時代から続く起し太鼓は、祭りの始まりを伝えようと、太鼓を叩いて町内をまわったのが起源とされ、ことしは5年ぶりに通常開催されました。

  御旅所前のまつり広場では、直径約80センチの大太鼓をのせたやぐらにさらし姿の裸男が乗り込み、打ち手が長いバチを振り下ろして、大太鼓を響かせながら出発。

  道中、「付け太鼓」を担ぐ裸男たちがやぐらに突進し、やぐらに最も近づけるのが名誉と、激しいもみ合いを繰り広げ、一帯は熱気に包まれました。

  2日目は、まつり広場などで豪華絢爛な屋台が曳きそろえられ、からくり奉納や子ども歌舞伎が上演されました。

※観光客は
  「2日目は華やかで、屋台がたくさんあって見ることができてよかったです」
  「1日目から、かっこいい姿をたくさん見て、守らなくてはいけない伝統だと思い、感動しました」

  飛騨市観光協会によりますと、ことしの古川祭は天候に恵まれ、2日間で約5万人が訪れたということです。

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