なだぎ武、父の死去を報告 母の死から間もなくがん判明「もっかい名前呼んでほしい」

なだぎ武【写真:ENCOUNT編集部】

「父が亡くなりました」と報告した

お笑い芸人のなだぎ武が19日、インスタグラムで父親の死去を報告した。また、通夜や告別式はすでに終えていることを明かした。

父親との思い出写真を6枚アップしたなだぎは「父が亡くなりました」と伝えた。

弟から「おとんが兄貴の名前ずっと呼んでるわ…いつ来るんや…」と何度か聞いていたため13日の深夜バスで大阪へ向かい、到着前に父親の容態が悪化したと連絡を受けた。

実家に急いで向かうと、父親の状態は「大きく口を開け、呼吸も激しく、目も開いたままの状態で苦しそうでした」とし、「耳元で大きな声で何度も話し掛けましたが反応はなく、訪問看護の先生に私の事ももう見えてはいないと聞き、体の力が抜けた、、昼頃には、苦しいのかまだ手足が少し動いてはいたんですが、夕方くらいにはだらんとした感じになっていました。。少し呼吸が落ち着きだし、ちょっと安定したのかな…と目を離して戻った時には息が更に緩くなっており、『おとん! 大丈夫かー!?』と耳元で声を掛けた後、無呼吸状態の間隔が長くなり、何回かその状態が続いてから、そのままゆくっりと父が息を引き取りました…」と最期の様子を伝えた。

2023年5月には、約6年ほど手術や抗がん剤治療で闘病生活を送ってきた母親の死去を報告していた。

なだぎは「母が大腸癌で亡くなってからすぐ後、父の膵臓癌が発覚し、その時点でステージ4。昭和18年生まれ、何かあっても『大丈夫や。もうええで。』が口癖のような父でした。素直になれない頑固者『昭和ど真ん中男』の最たる性格です。ただ、言葉とは裏腹に実はシャイで頼り下手で人思いの優しい父でした」と回想。

その上で闘病生活を送る父親の様子を振り返り、「父は癌が発覚した時点で『もうええ…80年も生きたし』…と言ってました。初めは冗談かと思ってたのですが、あれが正に父の本音だったのかもしれない…母の時の様な後悔はしたくないと言う私のエゴが父にとっては裏目に出、無理な疲労が死期を早めてしまったのかもしれないとさえ考えてしまいます」と自責の念に駆られている。

「通夜や告別式が終わり、今東京へ向かう新幹線の中、ようやくこの1週間近くを振り返ってます…涙が出てきました、、、頭も良くない、怖い時は手も出る父でした。引きこもりでコミュ症のどうしようもなかったこの息子に、好きな映画を勧めてくれたり、スポーツの面白さを語ってくれたり、色々な行動や空気感で理解させてくれました。。自慢の息子にはなる事は出来ませんでした、、いい思いをさせてあげる事も結局出来ませんでした、、最後は何も食べられなくなり点滴だけの栄養でしんどかったやろ、、、会えたのに言葉を交わす事が出来ずごめんなさい、、ただ息子として思うのは、腹痛や体のダルさなんか無い天国で母に『来るのが早い!』と怒られながら、仲良くお酒を飲んでてくれてたら嬉しいです…おとん! ありがとう、、、でも、もっかい名前呼んでほしい、、」と結んだ。ENCOUNT編集部

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