【新日本】内藤哲也 IWGP世界王座陥落からの再起を約束「悔しいけど後悔はしていない」

再スタートへの胸中を語った内藤哲也

新日本プロレス20日の東京・町田大会で、前IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也(41)が再起を誓った。

内藤は12日(日本時間13日)の米国・シカゴ大会でジョン・モクスリー(AEW)に敗北。実に15年ぶりに団体最高峰王座が他団体所属選手に流出という事態を招いた張本人となってしまった。

衝撃的な王座陥落から初の試合となったこの日は「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の鷹木信悟、辻陽太、高橋ヒロム、BUSHIと組んで、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」のデビット・フィンレー、ゲイブ・キッド、クラーク・コナーズ、ドリラ・モロニー、外道組と対戦。敵軍の荒々しい攻撃に苦戦を強いられながらも、絶妙な連係で形勢逆転に成功する。最後は外道を孤立させると、鷹木のパンピングボンバーのアシストからジャックナイフ式エビ固めで押さえ込み、3カウントを奪ってみせた。

試合後のリング上でマイクを握った内藤は「今日から始まるロードtоレスリングどんたく。BUSHIもヒロムも鷹木も陽太もみんなテーマがあるわけで、テーマがないのは俺だけ。でも、テーマがないからこそ、自分でテーマを見つけて、そしてまた! 戦いの最前線に戻って見せますよ。つまり内藤哲也が戦いの最前線に戻ってくるその時まで! トランキーロ、あっせんなよ」と再起を約束。最後は代名詞の「デ、ハ、ポン!」大合唱パフォーマンスで大会を締めくくった。

ベルトを失ったとはいえ、落ち込んでいるヒマはない。内藤は「見ての通り手ブラですよ。手ぶらで日本に、新日本プロレスのリングに帰ってきましたよ。悔しいけど、別に恥ずかしくはないよ。だって一生懸命やった結果、負けてしまったわけだからね。悔しいけど後悔はしていない」とあえて胸を張った。

「なかなかハードスケジュールではありますが、俺はこうして常にリングに立ち続けることが好きだし、これが俺のプロレスラーとしてのプライドというか。どんな状況でも立ち続けることが俺のプロレスラーとしてのモットーなんでね。カンサードでも俺はリングに立ち続けますよ。そして皆さまにプロレスを通じて明日への気力だったり、『俺も頑張ろうかな』って思う気持ちをお届けしていきますよ」

制御不能なカリスマは、何度倒れても立ち上がる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社