長谷部誠だけじゃない!海外の1部リーグで引退した日本代表選手

先日今シーズン限りでの現役引退を表明した長谷部誠。アイントラハト・フランクフルトで長くプレーし、数々の最年長記録を更新してきた。そして外国人ながらレジェンドとしてスパイクを脱ぐことになった。

今回は「海外の1部リーグのクラブで現役引退した日本代表選手」をピックアップしてみた。なお、他にも三都主アレサンドロ、増田誓志、黒部光昭、坂井達弥らが下部リーグながら海外で現役引退している。

長谷部誠

引退したクラブ:アイントラハト・フランクフルト(ドイツ1部)

引退した年:2024年

日本代表歴:114試合2ゴール

先日40歳での現役引退を表明した長谷部誠。浦和レッズでは攻撃的MFとしてドリブルを主体としたプレーをし、「和製カカ」とも呼ばれていたが、徐々にポジションを下げて才能が開花していった。

2008年にヴォルフスブルクへと移籍したあとはボランチやサイドバックやサイドハーフなど様々なポジションをこなし、フランクフルトではセンターバックにコンバートされた。

長くアイントラハト・フランクフルトで主力として活躍し、今季はクラブの最年長出場記録も更新。そして今季を最後に指導者へと転身することを発表した。

岡崎慎司

引退したクラブ:シント=トロイデン(ベルギー1部)

引退した年:2024年

日本代表歴:119試合50ゴール

落ちることのない運動量と、危険なときでも頭から飛び込むことを厭わない勇気。中山雅史の系譜を次ぐ魂のストライカーとして、日本代表で50ゴールという脅威の成績を残してきた岡崎慎司。

滝川第二高校から清水エスパルスに加入し、3年目でようやくレギュラーポジションを奪取。それからエースの座を掴み、日本代表でも岡田武史監督の信頼を獲得した。

そして2011年に海外へと渡り、ドイツのシュトゥットガルトとマインツでプレーしたあとレスター・シティへ移籍。そこではジェイミー・ヴァーディとの黄金コンビで伝説的なプレミアリーグ優勝を成し遂げた。

香川真司もプレミア優勝を経験しているが、欠かせないレギュラーの選手としてそれを勝ち取ったことに大きな価値がある。ニューカッスル戦のオーバーヘッドはまさに伝説。

岩渕真奈

引退したクラブ:アーセナル

引退した年:2023年

日本代表歴:89試合36ゴール

2008年のFIFA女子ワールドカップでの活躍から「マナドーナ」という愛称まで付けられたなでしこジャパンの小さなエース。2011年には女子ワールドカップ優勝を経験し、史上最年少での国民栄誉賞に輝いた。

日テレ・ベレーザから2013年にドイツのホッフェンハイムへ移籍し、その後バイエルン・ミュンヘンにも加入したが、怪我に悩まされたこともあって2017年にINAC神戸へ移籍。

日本でのプレーで身体を回復させたあと、2021年に再び海外へと渡ってアストン・ヴィラ、アーセナルでプレー。2023年にトッテナムへと期限付き移籍をしたあと、9月1日に30歳という若さで現役引退を表明した。

中田英寿

引退したクラブ:ボルトン・ワンダラーズ

引退した年:2006年

日本代表歴:77試合11ゴール

日本人選手の海外進出におけるパイオニア的存在でありながら、20代の間に現役生活を終えたというエポックメイキングな選手である中田英寿。

湘南ベルマーレでプレーしたあと、1998年のワールドカップを終えたあとにイタリア・セリエAのペルージャへと移籍。デビュー戦からユヴェントス相手にゴールを決める活躍を見せ、衝撃的なインパクトを残した。

それからASローマではリーグ優勝も経験し、さらにパルマ、フィオレンティーナ、ボローニャでプレー。2005-06シーズンはイングランド・プレミアリーグのボルトン・ワンダラーズへと移籍した。

そして衝撃的な結末となった2006年のワールドカップ。3試合を終えて1分2敗とグループステージ敗退が決定したあと、中田はピッチに倒れ込んだ。そして自身のホームページで「人生は旅であり、旅とは人生である」という名言とともに現役引退を表明した。

福田健二

引退したクラブ:夢想駿其(香港1部)

引退した年:2016年

日本代表歴:0試合0ゴール

パラグアイやメキシコ、スペイン、ギリシャでゴールを量産したストライカー。名古屋グランパスエイト、FC東京、そしてベガルタ仙台でプレーしたあと、2004年に海外へと渡った。

パラグアイのグアラニーで1年目から10ゴールと結果を残し、メキシコのパチューカとイラプアトで活躍。そのあとスペイン2部のカステジョン、ヌマンシア、ラス・パルマスでプレーした。なお現在でもスペインのプロリーグで2桁ゴールを決めた選手は福田健二1人である。

2010年にはギリシャのイオニコスから愛媛FCへと移籍して日本に戻ったが、2012年に再び海外へ。香港2部リーグの横浜FC香港に加入して昇格に貢献し、2016年を最後に現役を引退した。現在は横浜FCのテクニカルディレクター。

前園真聖

引退したクラブ:仁川ユナイテッドFC

引退した年:2004年

日本代表歴:19試合4ゴール

スゴいメンバーだ…長谷部誠がプレーした「最強のチームメイト」ベストイレブン

現在ではタレントとして大きな成功を収めている前園真聖。日本サッカーの将来を担う天才ドリブラーとして高く評価されたものの、念願の海外移籍がなかなか実現せず。

2001年に東京ヴェルディ1969でプレーしたのを最後に怪我で出場できなくなり、戦力外通告を受けたあとに2003年に韓国の安養LGチーターズへと移籍。

さらに2004年はKリーグに新規参入した仁川ユナイテッドへと加入。1シーズンを過ごしたあと、OFKベオグラードでの練習参加で契約を勝ち取れなかったことをきっかけに現役引退した。

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