一時は勇退意向固めていた 知事選巡り福田知事 5月までに去就判断は変わらず

福田知事が知事選に関して現段階の意向を説明した会合=20日午後、宇都宮市

 今秋にも行われる栃木県知事選を巡り、去就が注目される福田富一(ふくだとみかず)知事は20日、栃木県宇都宮市内の会合で、2023年末ごろは勇退する意向をほぼ固めていたと明らかにした。支持者から6選出馬への期待の声が高まり、今年1月ごろから続投か引退かを考えるようになったという。

 一方でこの日も進退について明言はしなかった。5月下旬をめどに、検討を続ける意向を改めて示した。

 会合は、宇都宮市議時代から続く後援会の中核幹部を集めた報告会。12月の任期満了に伴う知事選に関して福田知事は「昨年末は当然、フレッシュな人に県政を託すべきだと思っていた」と述べた。幹部からは「どのような決断でも支持する」という声が相次いだ。

 終了後、福田知事は記者団に「知事選の報道が増え関心も高まり『次は誰がいいか』という声が耳に届くようになり(勇退に傾いた気持ちが)動いた」と説明。進退は幅広い関係者と意見交換して決めるとし、選挙戦に耐えられる体力や政策があるかも判断材料として挙げた。

© 株式会社下野新聞社