迫力あふれる「ぶっつけ」披露 大田原屋台まつり開幕 屋台9台集結、おはやし競演

宵まつりで披露される9町の屋台の「ぶっつけ」=20日午後8時10分、大田原市中央1丁目

 江戸時代から続く伝統行事「大田原屋台まつり」が20日、栃木県大田原市の中心市街地で始まった。初日の宵まつりでは絢爛豪華(けんらんごうか)な9台の屋台が集結し、おはやしを競演する「ぶっつけ」が繰り広げられた。21日まで。

 大田原神社の例大祭の付け祭りとして始まった春の風物詩。今年は同市制施行70周年記念の冠を付けた。

 20日は9町の彫刻屋台が市中心部を練り歩いた後、午後7時過ぎに金燈籠(かなどうろう)交差点へ集結。大勢の見物客が詰めかけ、熱気が充満する中、競うように笛や太鼓でおはやしを響かせ合った。

 まつり実行委員長の平山一浩(ひらやまかずひろ)さん(60)は「宵まつりでこれだけの人が集まったのは初めて。本まつりは今日以上に盛り上げて、メジャーな祭りに押し上げたい」と力を込めた。

 21日は本まつりで、9町のぶっつけは午後6時40分から同交差点で行われる。周辺道路は午前10時~午後8時15分に交通規制される。

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