〈富山グラウジーズ・Bリーグ〉4000人超の声援奮起へ 選手「顔を上げ」ホーム勝利目指す

試合開始を前に「共に戦う」と書かれた赤い紙を掲げるファン=富山市総合体育館

 リーグ戦27連敗のワースト記録を更新したB1最下位24位の富山グラウジーズのホーム・富山市総合体育館には20日も4961人のファンが詰めかけた。今季の平均入場者数は4054人となり、2026年に始まる「Bプレミア」参入条件の一つである平均入場者数4千人達成に近づいた。ただ、このファンの熱い声援に応えるためには連敗脱出、ホームで勝利を届けるしかない。

 前節17日のサンロッカーズ渋谷戦でB2降格圏の下位2チームが確定した富山。「残りの試合を全力でやるだけ」(伊藤駿主将)との思いで臨んだ23位の信州戦は、一度もリードすることなく、最大24点差をつけられて終わった。

 敵将が「絶対勝たなきゃいけなかった」と振り返る試合は相手の気迫に押された。第1クオーター序盤に思うような攻撃の形を作れず、流れを奪われた。

 7点ビハインドで迎えた第3クオーターで崩れ、第4クオーターは残り5分までジョナサン・ウィリアムズの2得点のみ。指揮官の「顔を上げろ」とのメッセージで最後の5分は小野龍猛や高橋耕陽の3点シュートで粘ったが、及ばなかった。

 桜木ジェイアール・スーパーバイジングコーチは「ターンオーバーから19点取られた」と敗因を指摘。16得点、7リバウンドといずれもチーム最多のウィリアムズは「ターンオーバーを制限して、リバウンドを取りに行って勝ちたい」と奮起を誓った。

 富山は21日、富山市総合体育館で信州と対戦する。

 

  ●12人演技、拍手 富山新聞文化センター高岡本部「G.O.Wダンススクール」 

 前座イベントでは、富山新聞文化センター高岡本部教室の講座「G.O.Wダンススクール高岡校」の受講生12人がパフォーマンスを繰り広げ、試合に花を添えた。

 小学1年以上の初心者対象の「ベーシッククラス」の7人は愛らしくパワフルなダンスを披露した。小学4年~高校3年が対象の「エキスパートクラス」の5人はパワー全開でリズムに乗り、大きな拍手を浴びた。講座は富山グラウジーズの専属ダンスチームG.O.WのRIRAさんが指導している。

 

  ●カターレ6選手、悪戦苦闘に沸く フリースロー挑戦

 試合前にサッカーJ3・カターレ富山の6選手が登場し、フリースローに挑戦した。全員が練習を含め1本も決められなかったが、Jリーガーの悪戦苦闘ぶりが会場を盛り上げた。

 選手はグラウジーズと連携したカターレの夏限定ユニホーム姿などで参加。松本孝平選手は試合で決めきるBリーガーをたたえ、自分たちのJ2復帰へ「大勢のお客さんに来てもらえるよう頑張る」と話した。

フリースローに挑戦するカターレのGK田川選手(中央)

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