ピンクと赤の花びらで彩り 南砺・瑞泉寺の天水鉢にチューリップ

天水鉢に浮かべたチューリップを見る子供=南砺市の井波別院瑞泉寺

 南砺市井波の井波別院瑞泉寺の本堂前にある天水(てんすい)鉢に20日、ピンクと赤色のチューリップの花びらが浮かべられ、参拝者が美しさに見入った。

 瑞泉寺で22~24日に同寺の開基綽如(しゃくにょ)上人の御忌法要が営まれるのに合わせ、地元有志が企画した。

 閑乗寺観光開発(南砺市)の楠則夫社長(74)が砺波市のチューリップ農家の水野豊範さんから、球根を太らせるために摘んだ花を無償で譲り受けた。

 天水鉢は雨水を防火用に蓄える器。もとは小牧ダムの送水管のふたで、直径3.7メートル。1930(昭和5)年に寄贈された。楠社長は「28、29日には藤の花の茶会も開かれる。多くの人に見に来てほしい」と話した。

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