巨人・阿部監督が糾弾 初回4失点の井上に「投入したのは僕。バッテリーに大いに反省してもらって」 12安打も12残塁

 ベンチから試合を見つめる阿部監督(撮影・市尻達拡)

 「広島6-2巨人」(20日、マツダスタジアム)

 一方的な展開になった試合後、巨人・阿部慎之助監督は初回の4失点を糾弾した。「投入したのは僕。バッテリーに大いに反省してもらって」。今季初先発の井上が4失点KO。厳しい言葉で指摘したのは、当然、期待の裏返しでもある。ただ、打線の状態が上向かない中の4失点は、あまりに重かった。

 序盤から追いかける形になった攻撃は毎回のようにチャンスをつくった。初回、坂本が今季初めての3番で24打席ぶりの安打を放つと、二回に右前打、五回に投手強襲安打で今季初の猛打賞。七回には1死二、三塁から岡本和の2点適時打で、27イニングぶりの得点も次戦につながる。

 「野球って不思議だなと思いながら見ていたんだけどね。ヒットをこれだけ打っても…。けど、2点取れたし、いいキッカケになればいいかな」

 今季最多の12安打を放ちながら、なかなかあと一本が出ず12残塁。直近4試合で3度の2桁残塁と、チームの得点圏打率も・195と下降線をたどる。「明日、とにかく勝って(東京に)戻りたい」と指揮官。6連勝から一転、甲子園、マツダと続く鬼門6連戦は2分けで、3連敗中。キッカケの2得点を、連敗ストップの1勝に変えたい。

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