【巨人】甲子園、マツダの〝鬼門ロード〟で苦手払拭ならず 球団内では「他の球場で勝てばいい」の声

前週までの連勝から一転、ロードで勢いが止まってしまった巨人・阿部監督

新生・阿部巨人が昨年までの〝鬼門〟に苦しんでいる。

巨人は20日の広島戦(マツダ)に2―6で敗れた。今季成績は9勝8敗2分けと貯金1をキープしているが、一時は貯金4まで増やしただけに気になる急失速だ。

甲子園で16日から阪神3連戦を戦い、19日からマツダスタジアムに乗り込んだ。2年連続Bクラスに終わった昨季、巨人は38年ぶり日本一となった阪神に6勝18敗1分けと惨敗。特に甲子園では3勝10敗と大きく負け越した。

また、広島にも昨季8勝17敗と大きく負け越し、マツダでも3勝9敗と苦戦。今回の6連戦は巨人にとって〝鬼門ロード〟となっていた。

阿部監督が「新風」を旗印に若手を積極起用しているが、甲子園は2敗1分け、マツダは1敗1分けとここまで白星はゼロ。6連勝と最高の状態だっただけに、鬼門払拭に期待が高まっていた。

それでも球団関係者は「その分、他の球場で勝てばいい」と冷静に受け止めた。実際、本拠地・東京ドームでは阪神に2勝1敗、広島に3勝0敗と白星を先行させている。

19試合を消化した巨人は1番打者を7人が務めるなど、試行錯誤を繰り返している。上位打線を固定できるようになってからが、本当の勝負と言えそうだ。

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