【F1】マルコ博士 また放言「サインツはアウディ3年オファー」「ペレスはスポンサー連れて…」

レッドブルのヘルムート・マルコ博士(ロイター)

F1レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(80)が、またまた〝大放言〟だ。

マルコ博士は先日、母国のオーストリア紙「クライネ・ツァイトゥング」で、現在F1界で最もホットな話題のカルロス・サインツ(29=フェラーリ)に関する去就について爆弾発言。「私たちは彼と話をしている」と、レッドブルが交渉を行っていることを初めて公に認めた上で「彼にはアウディから非常に〝儲かるオファー〟がある。私たち(の条件)は、これに匹敵することも勝つこともできない」と他チームとの交渉状況まで暴露して物議を醸した。

そして、またもや地元の別メディアに選手の去就問題をぶっちゃけた。

オーストリア紙「OE24」に、サインツの現状を問われると「見てみなさい、サインツは現在絶好調でしょう。彼にはアウディから非常に素晴らしい3年間のオファーがある。そして比較的早く決断を下さなければならない」と今度はアウディが提示している契約年数を暴露。アウディ側が早期の決断を促していることまで明言した。

それに対して、同じく獲得を目指すレッドブルの方針として「一方、私たちはすぐに決断を下すつもりはないし、そのようなことでプレッシャーをかけるつもりもない」とサインツ側に催促はせず、じっくり交渉を続ける姿勢を示した。

また、レッドブルで注目を集めているセルジオ・ペレス(34)の契約問題にも言及。現在の契約が今季限りで満了し、そのまま退団が噂されている状況で、同紙は「ペレス側が要求している条件とは何か?」と質問。するとマルコ博士は「実際、彼はメキシコのスポンサーを連れてきている。彼の要求は、むしろ契約期間についてだ」とこちらも水面下の状況を暴露。どうやらペレスは、母国のメキシコから巨額なスポンサー料をレッドブルに支払う企業を交渉の席で提示して、自らの商業的価値をアピールしつつ、複数年契約を求めているようだ。

移籍市場が佳境を迎える中で、チーム内外のトップシークレットに関して衝撃発言を続けるマルコ博士。名伯楽ゆえの一流の〝駆け引き〟なのだろうか。

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