お値段17万円!手塚治虫『ブラック・ジャック』単行本未収録号

『ブラック・ジャック』単行本未収録号

コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!

大崎 お久しぶりです。「昭和の平等コレクター」大崎潔です。今回は『ブラック・ジャック』の単行本未収録号です。

写写丸(以下、写) 手塚治虫の代表作ですね。懐かしい。ところで単行本未収録とは?

大崎 1973年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載を開始した同作ですが、内容が今の時代には不適切だという理由なのか、単行本や全集、文庫版などにいっさい収録されなかった話が2つあるんです。ひとつめが、写真下段中央の号に掲載された『快楽の座』。少年の脳に機械を埋め込む話で、この号を読むしか中身を知る方法はありません。

写 そうなんですね。もうひとつは?

大崎 1974年6月24日号の『指』です。多指症(たししょう)をテーマとした同作ですが、入手するのは最難関。いつかお披露目したいですね(笑)。

写 どっちも読んでみたい!

大崎 下段の左右4冊は、一部の単行本や文庫版だけにしか収録されていない話が載った号です。上段は、『ブラック・ジャック』が表紙になった号。どちらも数が少ないので人気の的ですよ。いまや『ブラック・ジャック』は、連載開始から50年以上。不朽の名作ですね。

おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める

写真・梅基展央

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