Number_iをCM起用、旧ジャニオタ不買運動でも宣伝効果アップ! マクドナルドの賢い戦略

Number_iのメンバー平野紫耀(C)日刊ゲンダイ

マクドナルドのチキンマックナゲットの新テレビCMに、平野紫耀(27)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)によるグループ、Number_iが出演することが18日、発表された。

過去には嵐や、Kinki Kids、木村拓哉などをCMに起用してきたマクドナルドだが、昨年の旧ジャニーズ事務所の性加害問題により、「いかなる人権侵害も許容することはできない」という立場から、旧ジャニーズに所属するタレントとのCMは「契約期間満了後の更新はしない」と明言している。

マクドナルドの意向が表明されると同時に、岡田准一や、木村が出演していた同社のCMは事実上の打ち切りになった。

一方、23年11月末で旧ジャニーズ事務所を退所した岡田を再起用したCMが1月16日から放送され、3月28日には、元KAT-TUNの赤西仁(39)を起用した「サムライマック」の新CMが放送されるなど、辞めジャニのCM起用が相次いでいる。

そういった流れもあり、Number_iの起用を機に、旧ジャニーズファンのマクドナルドに対する不満が爆発。SNSでは「#さよならマクドナルド」というハッシュタグの投稿と共に、《マクドナルドのアカウントブロックした》と、マクドナルドへの決別宣言投稿が目立っている。

旧ジャニーズファンによる不買運動は、マクドナルドにとって痛手となりそうだが、実際はむしろ思わぬ宣伝効果となっているようだ。

「ここ数年は、特に旧ジャニーズタレントのマクドナルドCM起用が続いていたので、旧ジャニーズファン的にはマクドナルドのCMはもうすっかり旧ジャニーズ事務所の枠だと錯覚しているフシすらありました。そうした過信もあり、辞めジャニの起用が続くマックに対し、可愛さ余って憎さ100倍となっているのでしょう。しかし旧ジャニーズファンがこういった不買運動は今に始まったことではありません。辞めジャニのCM起用は、人権意識の高さをアピールできるだけでなく、あえて旧ジャニーズファンを騒がせることで、話題にすることにも繋がる思わぬメリットを生んでいるとも考えられます」(広告代理店関係者)

■旧ジャニーズファンは敵に回してもダメージが少ない?

実際に、ファンたちがこぞって、不買表明をしたことで「#さよならマクドナルド」がトレンド入りしており、《マクドナルドにとって痛手のようで良い宣伝になってますよね》と、旧ジャニーズファンの不買運動が、むしろマクドナルドにとってプラスの宣伝になっていると見る意見も散見された。

「不二家はSnow ManをCMに起用したことで、売上げがV字回復。Snow Manグッズを予約特典にしたクリスマスケーキが2カ月前に完売して話題になりました。しかし、マクドナルドはターゲット層も幅広く、商品ごとに設定されたターゲットと融和性のあるタレントを起用してきたため、旧ジャニーズファンを敵に回しても、実際は大したダメージはないでしょう。木村さんのイメージが定着しすぎていたタイミングでもあったので、旧ジャニーズタレントに縛られず、新たなターゲット層に波及できる良いタイミングとして、幅広い世代の辞めジャニの起用に振り切ったのではないでしょうか」(同)

Number_iをはじめとする辞めジャニの起用は、マクドナルドの賢い戦略といえるかもしれない。

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