水原容疑者、解雇から“早1か月” 損失62億円、衝撃の手口…日米を揺るがした大騒動

ドジャース・大谷翔平(右)と水原一平容疑者【写真:Getty Images】

水原一平容疑者がドジャースから解雇されてから1か月が経過した

ドジャース・大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平容疑者が、違法賭博に関与していたことが発覚し、大谷の資金を盗んだ疑いで球団から契約解除されてから、20日(日本時間21日)で1か月を迎えた。日米のニュースを独占する大スキャンダルに発展したが、ここでは1か月の流れを振り返っていきたい。

3月20日、待ちに待ったパドレスとの開幕戦が、韓国のソウルで行われた。話題は初めて公の場に登場した大谷の妻、真美子さんで持ち切りだったが、翌朝には一変する。日本時間の早朝、ドジャースが水原容疑者を解雇したという速報が駆け巡り、違法賭博に関与し大谷の口座から送金したことが報じられた。

突如として通訳を失った大谷だったが、代役を務めたウィル・アイアトン氏も注目を集めた。編成部で選手育成・能力開発の主任を務める35歳は、第3回WBC予選ではフィリピン代表としてプレーし、前田健太投手の専属通訳を務めていたことも。3月25日(同26日)には大谷が声明発表を発表。アイアトン氏のサポートで「彼は嘘をついていた」などと話し、自身の関与を完全否定した。

その後は、どのように大谷の口座にアクセスしたかなど、米メディアを巻き込んで様々な憶測が繰り広げられた。しかし、水原容疑者は銀行詐欺の容疑で連邦当局から追訴され、12日(同13日)に出廷。賭博での純損失が4068万ドル(約62億円)に上ったことや、大谷と偽って銀行員に電話し、送金を許可させたなどの手口が明らかになった。2万5000ドル(約383万円)を払い保釈された。

そんな中、大谷は休まずフィールドに立ち続けた。しかし、自己ワーストとなる開幕から9試合、40打席ノーアーチ。3日(同4日)の本拠地・ジャイアンツ戦で右翼スタンドへ1号を放つと、一気にギアを上げた。19日(日本時間20日)時点で22試合に出場し打率.356、4本塁打、OPS1.022の成績を残している。(Full-Count編集部)

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