猿島往来に「黒船」 トライアングル 新造船就航 横須賀市

船体は揺れを抑える双胴を採用して安定感を重視

猿島航路を運航する(株)トライアングルは4月17日、新造船「NEWKUROFUNE」(ニュークロフネ)を就航した。

全長20・90m、全幅7・10m、総トン数19tで旅客定員は236人。

ペリーの黒船を彷彿とさせるデザインと曲線を描く船首と船尾のフォルムが特徴的。1階船首操舵室をガラス張りにしたことで、客室から眺めると猿島が迫ってくるような臨場感を味わえる。本体の材料にリサイクルのアルミ材や高効率エンジンを搭載するなど環境面にも配慮した。猿島航路を中心に運航していくが、チャーター便やパーティー船としての活用も視野に入れる。

同社では、60分間で猿島島内をめぐる新散策ガイドツアーも用意。来島者の増加につなげる。

映え写真狙えるモニュメント

横須賀市民や猿島の来島者が分別したアルミ缶を再資源化して制作したオブジェが、船の1階中央と2階後部=左写真=に飾られている。猿島へ向かう時間の高揚感を高めるとともに、写真スポットとしても人気を呼びそうだ。

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