京都の高校生が育てた「勝てる牛」が中国大会準優勝 丁寧管理で発育よく 25日からの大会は優勝狙う

審査会で準優勝したフイラ号と、世話をしている生徒たち(京都府南丹市・農芸高)

 京都府南丹市の農芸高が飼育する乳牛が、岡山県で開かれた乳牛の品評会「中国地区ブラック&ホワイトショウ」で準優勝した。10回目となる最優秀高校賞にも輝いた。愛情を込めて世話をしてきた努力が実り、生徒や教職員が喜んでいる。

 中国地区ホルスタイン改良協議会が7日に主催。近畿、中国地方7府県の農家や高校が92頭を出品し、専門家が体格を審査した。

 同高は7頭を出し、グロリーオーサ・クリーメル・クラツシヤブル・フイラ号が2位に輝いた。同高生まれの4歳。まっすぐな背骨など均整の取れた体形や、ミルクの生産性に関わる乳静脈がよく発達している点などが評価されたという。

 動物資源コースと畜産部の生徒13人が飼っている。搾乳後は乳房を丁寧に拭いて炎症を防ぐなど管理を徹底し、餌や運動の量を調整し、体も引き締めて出場した。

 2年の生徒(16)は「勝てる牛という自信はあり、コンディションの調整を頑張った。受賞できてうれしい」と喜んだ。

 引いて歩かせる際の優美さも審査されるが「思い通りには動いてくれない。もっと練習したい」。25~27日は静岡県で、本州の乳牛が対象の大会に出る。出場者が多く、高いレベルで競われるが「優勝を目指す」と意気込む。

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