元AKB48市川美織「腐ってもレモンでい続けたい」酸っぱい経験と有吉弘行との出会いが運命を変えた

 かわいらしくポーズを決める市川美織(撮影・棚橋慶太)

 タレントの市川美織(30)が5年ぶりとなる2nd写真集「果汁29%」(玄光社刊)を発売した。アイドル時代には自己紹介での「フレッシュレモンになりたいの~」というキャッチフレーズで一躍有名に。30歳を迎え、これまでの活動を振り返り、今後も「生涯レモン」を宣言した。

 30歳になっても“レモンちゃん”にブレはない。インパクトのあるキャッチフレーズについて「今でも一発ギャグのようにやっている。これはもう持ちネタとして一生使える武器」と力を込めた。

 務めている「広島レモン大使」は10周年。仕事の機会にもつながっており「活動が認められてきているのかな。続けることに意味があった」と話す。一度は周囲から「いつまでやるの?」と言われ続け、キャラのやめ時を探った時期もあったが、「脱レモン宣言」を掲げた年には選抜総選挙で初圏外になるなど停滞。「すごく反省した。レモンが私にはあったから続けてこられたのに、それを捨てるなんてことをしてしまった報いがきた。やっぱりレモンは私にとって大切なもので、それがあっての今。絶対に捨てることはやめようって生涯レモンを誓った」。酸っぱい思いが決意を固くした。

 AKB時代には番組で共演していた有吉弘行(49)にも背中を押された。「今までで私の可能性を一番信じてくださった。『俺はおまえが絶対レモンになれると信じているから光合成をちゃんとして頑張れよ』って初めて言われた。そこから私は腐ってもレモンでい続けたいって思った。有吉さんとの出会いは運命を変えてくれた」

 アイドル時代から考え方の変化はあった。「昔は本気でセンターを目指して、本気で朝ドラのヒロインになりたかった。でも私っていうものを知った時に普通じゃないって気がついた。私は主人公じゃないかもって(笑)」と打ち明けつつ、「脇でも目立てる存在になれたらいいなって最近は思う。王道じゃなくて邪道。高望みはしません。でも今思えば『レモン』とか言い始めた時から王道ではなかった」と笑った。

 今回の写真集は北海道ロケで、撮影時の29歳とレモンにちなんでタイトル「果汁29%」。30歳では女優、モデル、音楽ユニット・FANCYLABOとしてのアーティスト活動での飛躍を狙う。「夢って一つじゃなくてもいいとずっと思ってきた。私はそれぞれの自分、いろんな活動ができる自分が今は一番楽しい。3つをやっていきたい」と目を輝かせた。

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