大谷翔平は6戦連続安打となる痛烈二塁打、3四球も7回満塁の絶好機で空振り三振…ドジャースは3連敗で勢いに陰り

一発逆転の絶好機を活かせなかった。

現地4月20日、ロサンゼルス・ドジャースはニューヨーク・メッツと対戦し、4対6で敗れ3連敗を喫した。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、5回に6試合連続安打となる痛烈な二塁打を放つなど、3四球を含め2打数1安打。松井秀喜氏を超える日本人最多176本塁打はまたもお預けで、これで7試合連続一発が出ていない。

大谷は2打席連続四球で迎えた5回裏、1点ビハインドの第3打席に先頭打者で登場すると、相手先発ホセ・ブットが投じた低めのスライダーを強く引っ張る。打球速度103.4マイル(166.4キロ)をマークする火を噴くような打球は、右翼線をワンバウンド。そのままスタンドに入るエンタイトルツーベースとなった。続くフレディ・フリーマンの一ゴロの間に大谷は進塁すると、5番マックス・マンシーの右犠飛でホームに生還。日本人スターの一打が反撃の狼煙を上げる。

ところがドジャースは7回表、2番手ライアン・ヤーブローが四球をきっかけに1死一、二塁のピンチを招くとデーブ・ロバーツ監督はライアン・ブレイシアにスイッチ。これが大誤算で、2番スターリング・マルテにバックスクリーンに豪快に運ばれる痛恨の3ランホームラン。2対5とリードを広げられる。

しかし、その直後。ドジャースは1死満塁と一発が出れば一気に逆転する最大のチャンスが到来し、打席には大谷。ドジャー・スタジアムの雰囲気は最高潮に達し、背番号17も気合十分の表情でバッターボックスに入った。

相手3番手ドルー・スミスと対峙した大谷。初球のカットボールを積極的にフルスイングするが、これは空振り。そのあとファウルを挟みカウント2-2で迎えた5球目。内寄りに来た90.3マイル(145.3キロ)のカットボールを思い切り振るが、捉えることができず三振。観衆からはため息が漏れたが、直後にフリーマンが中適時打でランナー2人を返し、ドジャースは再び1点差に詰め寄った。
だが8回表、ドジャースは7人目となるエバン・フィリップスが遊撃ムーキー・ベッツの悪送球から1死二塁のピンチを背負うと、フランシスコ・リンドーアに適時打を打たれ、2点差とされる。

なんとか同点に追いつきたいドジャースはその裏、1アウトから1番ベッツが四球を選ぶと、打席に大谷を迎えたところでメッツは絶対的クローザーのエドウィン・ディアズを投入し、逃げ切りを図る。

大谷は冷静にボールを見極めて四球。フリーマンも四球を選び、1死満塁と一打逆転のチャンス。だがギアを一段階上げたメジャー最強守護神の前にテオスカー・ヘルナンデス、マンシーが連続三振を喫し、ドジャースは得点ならず。9回も三者凡退に倒れ、ゲームセット。多くの好機を作りながら、決定打が出なかった。

構成●THE DIGEST編集部

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