“全然違う”感触に表情明るく 渋野日向子「まだまだ、やっぱりできる」

2日連続でアンダーパーをマーク(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 3日目(20日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

今季初めて予選を通過した渋野日向子は2バーディ、1ボギーの「71」でプレー。12ラウンドぶりのアンダーパーだった前日の「69」に続いてスコアを伸ばした。

しっかり耐える場面も多かった(撮影/村上航)

3番(パー3)で7Iのティショットをピンそば2mに絡めてバーディ先行。2オンに成功した8番(パー5)は4mほどのイーグルトライこそ逃したものの、2パットで難なくバーディを奪った。

「きのうパッティングの感覚は良くて、きょうも引き続き良かった。かなり助けられた部分はあった。あとは、ショットでもうちょっとチャンスにつけられれば」。この日のパーオン率は44%(8/18)。苦しんだ初日の38%(7/18)よりは良かったが、2日目の55%(10/18)を下回った。手応えと反省が入り混じる。

ショットの課題は継続(撮影/村上航)

「まだ“風景”に惑わされるという感じはあって。もっと自分のやるべきことに集中してできたら」と話すように、課題とするショットはさまざまなロケーションへの対応を磨いていく段階にある。「パーオン率が高くない中で、ちゃんと耐えられるところは耐えてっていうゴルフができて。このスコアで回れたのはいいかなとは思うけれども、やっぱりショットをもうちょっと頑張らないと」。パッティングで粘ってスコアをまとめられたことにうなずきつつ、安定してグリーンを捉えていかなければ成績を残し続けられないことも分かっている。

自力で掴んだ週末は「楽しい」(撮影/村上航)

2オンを狙った最終18番(パー5)で左サイドの池に落とし、この日唯一のボギー。下り傾斜になるグリーン奥のエッジからパターで寄せ、傷口は広げなかった。「すごく下って見えるけど、意外と下っていない感じで難しかった。ボギーで抑えることができたのは、またあしたにつながる」とうなずいた。

初日を思えば、感触は「もう全然違う」。ここまで4日間を戦ったのは予選カットがなかった2月「ホンダLPGAタイランド」のみだった。メジャーのフィールドでカットラインをクリアして過ごす週末は気分を上向かせてくれる。「すごく楽しい。まだまだ、『やっぱりできる』とは思うので、しっかり練習して頑張ります」と表情は少しばかり明るくなった。「悔いが残らないように」。ラスト18ホール、確かな感触を掴みに行く。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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