大谷翔平 虫を払いのけて11本目の二塁打も…再び記録更新はお預け 7試合36打席ノーアーチ

メッツ戦に出場したドジャース・大谷翔平

またも新記録がお預けだ。ドジャース・大谷翔平(29)は20日(日本時間21日)のメッツ戦(ドジャースタジアム)に「2番・DH」で出場。初回の無死二塁で迎えた第1打席は四球で歩いて19試合連続出塁とし、2回の第2打席も四球。1点を追う5回の先頭打者で迎えた第3打席では、顔付近に虫が接近する〝アクシデント〟が発生した。

3球目の後に左手で何度も振り払って打席を外し、球審を見て苦笑いしたが、集中力は途切れなかった。ブットの5球目の低めのシンカーをすくい上げると打球は右翼線を襲い、エンタイトルで二塁を陥れた。今季11本目の二塁打。その後に三塁まで進み、マンシーの右犠飛で同点のホームを踏んだ。

しかし、スタジアムのファンのため息を誘ったのは6回だ。2―5と引き離され、一死満塁で迎える第4打席。観衆総立ちで大谷を迎え、お膳立てが整った。一発出れば逆転弾が日本人最多本塁打更新となる。ボルテージが最高潮に達した中、あえなくスミスの145キロのカットボールに空振り三振に倒れた。前日のメッツ戦では得点圏で開幕戦以来となる適時打を放ったが、またも大きなチャンスで快音は聞かれなかった。

8回の第5打席は守護神ディアズから四球を選び、この日は2打数1安打、1三振、3四球。打率3割5分9厘としている。12日(同13日)パドレス戦で4号を放って日本人最多本塁打の松井秀喜氏の175本に並んだが、以降7試合で一発から遠ざかっている。チームは4―6と3連敗を喫し、メッツは6連勝で5カード連続の勝ち越しを決めた。

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