体重超過で奇行乱発ボクサーに苦言「痛みを抱えたガキ」 世界的興行主もお手上げ「狂ってるよ」

計量に姿を現したライアン・ガルシア【写真:Getty Images】

ガルシアが前日計量で体重超過&ビールがぶ飲み

ボクシングのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦が20日(日本時間21日)、米ニューヨークで行われる。19日(同20日)の前日計量では、元WBC世界ライト級暫定王者の挑戦者ライアン・ガルシア(米国)がリミット140ポンド(63.50キロ)を3.2ポンド(約1.45キロ)も上回る体重超過。さらにビールをがぶ飲みする奇行を見せ、興行主は「痛みを抱えたガキ」「試合中に噛みつくかもね」と苦言を呈した。

まさかの行動だった。25歳のガルシアはビール瓶を片手に登場。ステージ上で上着を脱ぐと、中身をがぶ飲みした。吠えながら肉体美をアピール。相手の王者デビン・ヘイニー(米国)とのフェイスオフでは罵り合い、一触即発の状態だった。その後は突然ダンスを披露。やりたい放題だった。計量結果はヘイニーがリミットでパスした一方、ガルシアが約1.45キロ超過していた。

興行を盛り上げるためかもしれないが、暴れ回った有望株。英興行大手・マッチルーム社のエディー・ハーンプロモーターは懸念を示した。英専門メディア「ボックス・ネーション」のYouTubeチャンネルが「ライアン・ガルシアが計量で減量に失敗し、集団乱闘をしたことに対するエディー・ハーンの燃えるようなリアクション」と題した動画内でこう語っている。

「最初から狂ってるよ。明日の夜は予想もつかないことを予想しないと。何かが起こるよ。このインタビューを覚えておいて。それが何かはわからない。ライアンが更衣室から出てこないかもしれない。精神の錯乱状態で出てきて、デビンを傷つけるかもしれない。デビンに噛みつくかもしれない。試合中にリングを離れるかもしれない」

さらに「彼は危険なことになるよ。メンタルの状態にかかわらず、彼の持っている性格はそのままだ。痛みを抱えたガキが見えるね。正直に言うと、どうやったら彼の周囲の人たちが彼の行動を見つつ、居心地悪くならないのがわからない」と辛辣だった。世界的プロモーターもお手上げのようだ。

海外メディアによると、試合は両陣営合意の上で行われる。ガルシアは当日計量もなし。勝っても王座奪取にはならず、ヘイニーが負ければ王座は空位となるという。

THE ANSWER編集部

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