資産価値2億円の島根・知事公舎、松江市が活用策の回答留保 期限19日までにまとまらず「具体案になった段階で県に回答」

知事公舎の庭園

 松江市が島根県から提案を依頼されている知事公舎(松江市北堀町)の活用策をめぐり、上定昭仁市長が、当面回答を留保する考えを県に伝えたことを明らかにした。

 知事公舎は県が各部局に利用計画を募ったが提案がなく、松江市に対してアイデアを求めた。回答期限が今月19日となっていた。

 上定市長は18日の会見で、現時点で具体的な活用案がまとまっていないと説明。20日以降も検討を続けると県に伝えたとし、「具体案になった段階で県に回答する」と述べた。

 塩見縄手の立地を生かしつつ、観光に限らず市民が実際に使える施設としての整備も視野に入れて方向性を探る考えを示した。

 知事公舎は1986年に新築し、木造平屋の延べ床面積341.68平方メートル。資産価値は土地と建物で計2億円という。

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