大谷翔平「HR狙う打席はない」 7戦不発も実感する進化「ライナー多い」…一問一答

試合後に取材に対応したドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

チーム3連敗「投打がちょっと噛み合っていない」

■メッツ 6ー4 ドジャース(日本時間21日・ロサンゼルス)

ドジャースの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地・メッツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、5回の右越え二塁打で6試合連続安打をマークした。2打数1安打3四球で打率.359。チームは4-6で競り負けて3連敗となった。

――本拠地3カードで勝ち切れていない。
「投打がちょっと噛み合っていないというのはありますけど、全試合粘っていますし、そこはみんな必死にやっている。切り替えていくしかないなと思います」

――得点圏での打席で何か変えたことは。
「特に変えないようにするのが変えたことだと思うので。全打席、どんなシチュエーションでも自分の打撃というか、そういうのをしっかり。どんな状況でも変えずにいければなと思います」

――ロバーツ監督と得点圏での打席について話したか。
「単純にゾーンが多少広がっている。アグレッシブなのが悪いとかではなくて、アグレッシブなゾーンが広がっているというところで。やっぱりスコアリングポジションでないところというのはしっかり出来ているので、そこを継続していこうと」

――得点圏でプレッシャーを感じているか。
「ビハインドのチャンスというのはプレッシャーがかかると思いますけど、逆に言えば、それだけ多くのチャンスを作れているというのは自信に持っていいと思っているので。そこから先というのは、数をこなすことで改善させていけることもあると思うので。そこは個人個人のやり方次第かなと思います」

――チーム内でフラストレーションを感じているか。
「負けがこむと、多少なりともあると思いますけど、みんな必死で切り替えて、臨もうとしていると思うので。確かに連敗がかさむと暗くなることもあると思うんですけど、全員でミーティングしたりとか、そういうことはやっているので。そこで早く切り替えて明日に臨むことが大事だなと思います」

――チャンスで得点を取れていない中でフラストレーションがたまる。数をこなせば解決するのか。
「フラストレーションはたまると思いますけど、早く切り替えないといけないですし、終わったことをいつまでも。もちろん反省はしますけど、引きずってもしょうがないことではあるので。反省はしつつ、切り替えて、明日に臨みたいなと思います」

通算175本塁打で松井秀喜氏に並んでいる「良いアットバットをこなしていくことが大事」

――状態が良いと思うが、6回1死満塁での三振は試合後も考えてしまうものか。
「もちろん反省はしますけど。早く切り替えないといけないので、何が悪かったのかを振り返って、切り替えていきたい」

――日本選手最多本塁打の記録かかっている。
「比較的アットバットは良いと思うので。ホームランを特に狙いにいく打席はないですし、次の1本を打ちたいなという気持ちはもちろんありますけど、記録っていうのは特に気にはしていないので。良いアットバットをこなしていくことが大事だと思います」

――三振が減って、打率が上がっている。今までとの違いは。
「来るボールの違いもあるので。単純にアプローチ次第で三振が減っていくかどうかではなくて。相手がどういう風に自分に対して攻めてくるかによって変わっていくところでもあるので。それがスコアリングポジションにいるかどうかでも変わってきますし、点差によっても変わってくるので。どの打線に入るかによって配球は変わってくることかなと思います」

――バットを変えたりしたか。
「してないですね。何種類かはあるので。状態だったり、ピッチャーだったりで変えたりはしますけど。基本的には変えていないですね」

――ライナー性の当たりが多く、打球が上がっていない印象だ。
「ライナーが多いのは良いことだと思うので。ヒットになる確率は必然的に上がっていき、それに伴って打球スピードも出やすいので。その分、抜ける確率も上がるので。角度が1、2度上がるかによってホームランになるかどうかは変わりますけど、その代わり(打)率が上がったりとか。コンタクト率が上がったりとかはあると思うので。何が良くて何が悪いかは、その時によって変わると思います」

――今一番求められている打撃は。
「基本的にはチャンスメークをすることと、チャンスが来たら(走者を)返すこと。バッターはそれだと思うので。どこの打席、どこのチームへ行ってもそれは変わらないかなと思います」

――6回の空振り三振で最後のインサイドの球はバットを止めるべきだったか。打撃後の感触は。
「どんなシチュエーションでもボールは振らない、ストライクを振るというのはシンプルなものなので。あそこはテイクするのがベストな反応だったとは思いますけど。ボール自体は素晴らしいものだったと思うので、せめてファウルというのが理想かなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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