滋賀県東近江市五個荘地区一帯で「商家に伝わる武者人形めぐり」が始まった。江戸時代以降の豪華で緻密な約50組が近江商人屋敷など5会場に展示され、来場者が見入っている。
外村繁邸では、江戸後期の1853(嘉永6)年に作られた「秀吉公の陣中飾り」を公開。豊臣秀吉の本陣を再現し、家来の甲冑(かっちゅう)から馬、虎の毛まで精巧に細工が施されており、埼玉県から訪れた70代女性は「武者人形はりりしく、商人屋敷も派手さはないけれど質実剛健でいいですね」と話していた。
今回新たな会場として、豪商の旧宅を博物館に再生したマーチャントミュージアム教林坊別院が加わり、高さ約90センチある武者人形などを初公開している。
5月6日まで(開館・休館日は各会場で異なる)。金堂まちなみ保存交流館を除き、有料。問い合わせは市観光協会0748(29)3920。