今永昇太がメジャー4戦目で初自責点も6回5K3失点で日本人トップの3勝目!! リーグ1位の“防御率0.84”に米賛辞「球界で最も優勢な投手だ!」

現地4月20日、シカゴ・カブスの今永昇太が本拠地で行なわれたマイアミ・マーリンズとのダブルヘッダー第2戦に先発登板し、6回(92球)を投げて、5安打5奪三振、無四球3失点(自責2)。4回に初めて自責点がついたが、味方打線が終盤に逆転しメジャー3勝目を挙げた。

この日も気合の半袖姿で本拠地のマウンドに立った今永は初回を三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せる。その裏、2番コディ・ベリンジャーが右中間に4号ソロ弾を放ち、日本人左腕を早速援護する。

先制点をもらった今永は2イニング以降もゼロを並べるが、4回1死から内野ゴロを遊撃のニコ・ホーナーが後逸。ランナーを許すと、4番ティム・アンダーソンに同点となる左翼線二塁打を打たれたが、ここは自責点はつかず。しかし、続くジャズ・チザムに勝ち越しの右適時打を浴び、ついに自責がつき、デビュー戦から続けていた「防御率0.00」が18回2/3で途切れた。だが左腕は、後続を146キロの速球で併殺打に打ち取り、このピンチを切り抜ける。

5回は1安打を許すもゼロ。6回は3番ジョシュ・ベルに真ん中に甘く入った直球を左中間に運ばれるソロホームランで3失点。嫌な流れが傾きかけたが、前の打席でタイムリーを打たれたアンダーソンとチザムをスプリットで連続三振に仕留め、開幕戦以来となるクオリティスタート(QS)を達成。球数が92球に達し、この回で降板した。

するとその裏、今永の粘投にカブス打線がついに応える。先頭打者のアレクサンダー・カナリオが反撃の一発を左翼スタンドに突き刺すと、2番手アンソニー・ベンダーを攻め立てると相手の暴投も絡み1死二、三塁のチャンス。この好機にマイケル・ブッシュ、ギャレット・クーパーの連続タイムリーが飛び出しカブスが3点を奪取。一挙4点を挙げて勝ち越し、今永に勝利投手の権利をもたらした。

その後はリリーフ陣がマーリンズ打線を無失点に抑え、5対3で勝利。今永は日本人投手トップとなる3勝目。さらに、「防御率0.84」と「WHIP0.75」はナ・リーグトップに踊り出て、メジャー全体でも2位をマークする驚異の成績となっている。
今永の好投に地元メディアは熱狂している。カブスのあらゆる情報を発信する専門メディア『Cubs Zone』は今永のMLB先発4試合の成績を公式SNSに書き記すと、「これ以上、最高なMLBキャリアのスタートはあり得ない!」と大絶賛。負けない背番号18に拍手喝采を送った。

さらに米ニュースメディア『PrimetimeProds』のカブス番を務めるケレン・シャーマン氏は「ショウタ、最高だ!」と自身のx(旧ツイッター)に記し、米野球ライターの
ジャレッド・ワイルス氏も「イマナガは、現在野球界で最も優勢な投手だ」と、投球内容を綴ったうえで、最大級の賛辞を送っている。

構成●THE DIGEST編集部

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