今夏にトンプソンはウォリアーズを去るのか?アリナスは「レブロンが好きなタイプの選手だから」とレイカーズ移籍を予想<DUNKSHOOT>

2022年の王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、4月16日(日本時間17日)にプレーイン・トーナメントでサクラメント・キングスと対戦し、94-118の大差で敗れた。

2023-24シーズンの戦いが終了し、今夏に完全フリーエージェント(FA)となるクレイ・トンプソンの去就が注目を浴びるなか。元NBA選手のギルバート・アリナスは、ロサンゼルス・レイカーズ移籍を予想している。

昨年11月に6連敗を喫し、今年2月中旬までは勝率5割を右往左往していたウォリアーズ。2月15日のユタ・ジャズ戦で勝ち越して以降は徐々に調子を上げ、ラスト12試合で10勝をマークしてプレーイン・トーナメント進出の最終枠であるウエスタン・カンファレンス10位(46勝36敗)でレギュラーシーズンを終えた。

プレーイン・トーナメントでは9位(46勝36敗)のキングスと対戦。前半終了時で50-54、第3クォーター序盤には1点差まで詰め寄ったが、その後キーオン・エリスとキーガン・マレーを中心にキングスに19-5のランを許して15点差まで戻され、最大26点差をつけられるなど一方的な展開に。

エースのステフィン・カリーが22得点をあげるも、トンプソンはシュート10本すべてを外して無得点、チームとしてターンオーバー16回を犯し、キングスにオフェンシブ・リバウンド15本を許す内容で敗退が決まった。
カリー、ドレイモンドグリーン、アンドリュー・ウィギンズ、クリス・ポールは来季も2000万ドル(約31億円)以上の契約(カリーに至っては5200万ドル/約80億円)が残る。主力クラスの中では唯一、2019年に結んだ5年総額1億9000万ドル(約293億円)の巨額契約が満了となったトンプソンだけがFAとなる。

ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はキングス戦後、トンプソンに来季も戻ってきてもらいたいと明確なメッセージを送った。

「我々にはクレイが戻ってくることが必要だ。まだ十分にいいプレーができる。組織のみんなを代表して言うと、(来季も)戻ってきてほしい。このフランチャイズにとって素晴らしい存在であり、切実な願いだ」

一方で、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のトンプソンに関しては、今年に入ってレイカーズ移籍の可能性が取り沙汰されていた。プロ入り後2シーズンをウォリアーズで過ごしたアリナスはポッドキャスト『Nightcap』で、視聴者からの質問に回答。

「クレイはレイカーズへ行き、ベンチから出場。イエスかノーか」と問われると、「レイカーズはおそらく彼を獲得するだろう。そして、スターターになるだろう。なぜなら、レブロン(ジェームズ)が好きなタイプの選手だからね」と持論を展開した。
「家(ウォリアーズ)に戻るために、自分の知っているすべてを捨てるとは思わない。(FAになるため)厳密には、ここはもう彼の家じゃない。育った場所だが、彼の家ではない」

過去4回の優勝の喜びを分かち合ってきたグリーンは、「クレイが(ウォリアーズを)去るシナリオはないと思う。それがこのチーム、組織にとってベストの決断だ」と、カーHC同様に残留を希望。
そのなかで、トンプソンは「それが人生だ。ここでは大きな成功を収めることができた。今後どんなことが起こっても、ウォリアーズのユニフォームを着て手にした功績に関して忘れることはない」と、多くを語ることは避けている。

今年2月に34歳。左ヒザ前十字靭帯断裂、右足アキレス腱断裂を乗り越えたトンプトン。キャリア通算3ポイント成功率は歴代20位(41.3%)を誇る熟練シューターは、NBA入り後13年一筋で過ごしてきたウォリアーズで現役生活を終えるのか、それとも移籍の道を選ぶのか。

構成●ダンクシュート編集部

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