MVPトリオで12出塁も…ド軍、今季初の3連敗 満塁では24打数3安打、明らかだった課題

メッツ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

満塁のチャンスは8打数1安打で残塁13…通算でも24打数3安打

■メッツ 6ー4 ドジャース(日本時間21日・ロサンゼルス)

ドジャースは20日(日本時間21日)、本拠地・メッツ戦に4-6で敗れ、今季初の3連敗を喫した。「2番・指名打者」で出場した大谷翔平投手は今季初の3四球、4出塁を果たしたが、6回1死満塁の好機では空振り三振に倒れる場面も。全体でも13残塁と打線がつながらなかった。

“MVPトリオ”が並んだ強力打線がうまくかみ合わなかった。ムーキー・ベッツ内野手、大谷、フレディ・フリーマン内野手の3人で8つの四球を選び、計12出塁した。しかし、8度あった満塁のチャンスは8打数1安打。リードを奪えなかった。

大谷自身も6回1死満塁の好機では、追い込まれてからスミスの内角カッターにバットが回り三振に倒れた。ここまで得点圏では21打数2安打で打率.095。試合後は米メディアからチャンスの打席について質問が飛んだ。「全試合粘っていますし、そこはみんな必死にやっている。切り替えていくしかないなと思います」と絞り出した。

デーブ・ロバーツ監督も「彼らは私たちにチャンスを与えてくれたが、私たちは付け込むことができなかった」と肩を落とした。「準備して闘い続けるとしか言えない。こういうことも起こる。前に進むことだ」と自らに言い聞かせるよう、淡々と前を向いた。満塁では通算でも24打数3安打と好結果が出ていない。

チームは大谷以外にもテオスカー・ヘルナンデス外野手、投手では山本由伸、タイラー・グラスノー両投手らを獲得し、補強に1800億円を費やした。ライバル球団が「Beat LA」を合言葉に向かってくる中、我慢の日々が続きそうだ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

© 株式会社Creative2