桜の下「おいらん道中」華やかに 岩手・北上展勝地さくらまつり

優雅に練り歩く「おいらん道中」の一行=20日、北上市立花

 岩手県北上市立花で20日、北上展勝地さくらまつりの名物行事「おいらん道中桜絵巻」が行われ、華やかな衣装をまとった一行が桜の下を練り歩いた。

 黒沢尻歌舞伎保存会(高橋イ子会長)が主催。会員ら約20人が遊女や傘持ちに扮(ふん)し、江戸・吉原の遊郭の様子を表現した。桜の花びらが舞う中、沿道に集まった見物客から大きな拍手や歓声が送られた。

 夫婦で訪れた栃木県那須烏山市の会社員石川智さん(64)は「別世界のようで、すごくきれい」と夢中でシャッターを切った。

© 株式会社岩手日報社