入学祝いとして友人から「3万円」もらいました。お返しは「もらった半額」で大丈夫ですか? お返しなしはNGですよね…?

入園・入学祝いの内祝いは3分の1~半額が相場

入園・入学祝いに対する内祝いの相場は、もらった額の3分の1から半額が相場です。祖父母や近しい親族から高額のお祝い金をもらった場合は、もう少し低い金額でも大丈夫です。

今回のケースは友人からなので、多くても、もらった入学祝いの半額相当、1万円~1万5000円程度の内祝いを贈れば良さそうです。

また、地域によっては「子ども自身にお返しを用意する経済力がない」という考え方から「お返し不要」とするところもあります。そのような地域では、お年玉をもらったときなどと同じ感覚で入園・入学祝いをもらい、お礼の気持ちだけ伝えて、お返し(内祝い)は不要とするのが一般的です。

内祝いが必要な場合であっても、まずはお礼をしっかりと伝えることは忘れないようにしましょう。

内祝いを送る時期とマナー

お祝いを受け取ったら、1ヶ月以内に内祝いを送りましょう。

ただ、入園・入学の時期より早めに入学祝いを受け取った場合は、入園式・入学式の後に内祝いを送りましょう。この場合、入園・入学式後1ヶ月以内に送るのがベストです。

のし紙には赤白の蝶結びの水引を

内祝いを送る場合、品物にのし紙を掛けるのが基本です。入園・入学内祝いののし紙は赤白の蝶結びの水引を選びましょう。蝶結びは何度も結び直せることから、「何度あってもめでたい」という意味が込められています。

水引の本数にも決まりがあり、お祝いなど慶事の場合の水引は5、7本など奇数を選びましょう。基本は5本の水引で構いませんが、5万円以上の高価な内祝いを送る場合は、7本の水引を選ぶと良いでしょう。

表書きは「内祝」「入園内祝」「入学内祝」を選びます。下の段には親ではなく入園・入学する子どもの名前のみを書きますが、子どもが中学生以上であれば苗字も書く方がおすすめです。

配送する場合は「内のし」がおすすめ

のし紙には、包装紙の下に掛ける「内のし」と、包装紙の上から掛ける「外のし」があります。直接手渡しできる場合は基本的にどちらでも構いませんが、遠方の相手に配送する場合は「内のし」を選んだ方が、のし紙の汚れ、破れを防ぐことができます。

また、配送する場合、品物だけ送りつけるのはマナー違反となるので、メッセージカードを同封するか、お礼をしたためた送り状を別途送るようにしましょう。メッセージカードには子どもからのお礼を添えるのも良いでしょう。子どもの直筆で「ありがとうございました」など書ければ、子どもの成長を伝えることもできますね。

まとめ

本記事では、内祝いの金額の相場・内祝いを送る時期とマナーを解説しました。入園、入学は子どもにとって大きなできごとで、特に入学は一度だけではなく何度かあるイベントです。

子どもの成長を見守ってくれる人たちと今後も良い関係を築いていくためにも、そういった場面でのお祝いに対するお礼を欠かさないことをおすすめします。

執筆者:本条アカネ
FP2級

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