温泉施設にキャンプ場、無料で気軽に 真室川の「梅里苑」敷地内に整備

真室川町がまむろ川温泉梅里苑敷地内に整備し、プレオープンさせたキャンプ場=同町平岡

 真室川町は温泉施設「まむろ川温泉梅里苑」の敷地内に、無料で利用できるキャンプ場を整備し、20日にプレオープンさせた。来月18日のグランドオープンまでは、毎週土曜日に山菜の産直販売や塗り絵体験などのイベントを開催し、新施設を盛り上げる。

 キャンプ場は利用者からの要望を踏まえ、2022~23年度に整備した。広さは約2600平方メートル。付近の交流推進施設「湯ノ前 おら家(え)」を一部改修した共同水場や防犯カメラの設置、芝生などの整備をした。総工費は約4409万円。

 予約が必要なオートサイトは1区画約140平方メートルの計6区画。当日利用が可能なフリーサイトは4人用テント5~6張分ほどの広さがある。「湯ノ前 おら家」のトイレと水場は24時間開放する。梅里苑宿泊棟のカウンターで受け付けを済ませてから利用する。有料でテントなどキャンプ関連用品の貸し出しサービスもあり、初心者でも楽しめる。

 梅里苑は日帰り温泉施設として1988(昭和63)年に開設され、宿泊可能な客室やコテージ、トロッコ列車などを順次整備してきた。2020年からは指定管理者制度を導入し、葬祭業などの「ひかり」(鮭川村、庄司光徳社長)が運営している。

 庄司社長は「無料で気軽にキャンプができ、温泉に入浴することもできるので、多くの人に利用してほしい」と話す。年中無休。予約、問い合わせは梅里苑0233(62)2373。

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