貴重 テナガダコ展示 生体を県内初確認 青森・浅虫水族館

腕が非常に長いテナガダコ。12日から展示している=20日午後、青森市の浅虫水族館

 青森市の県営浅虫水族館はマダコ科の一種で、腕が非常に長いテナガダコを展示している。

 テナガダコは12日に県産業技術センター水産総合研究所前(平内町茂浦)の近くで見つかり、同館に運ばれた。県内で生きた個体が確認されたのは今回が初めてという。

 一般的なタコは岩場に生息するが、テナガダコは泥の中で生息。同館飼育展示部の三浦弘毅さん(32)によると、テナガダコの最も長い腕は全長の85%を占める。

 三浦さんは「県民にとって、テナガダコは一生に一回見ることができるかどうかの貴重な存在。インパクトはないが、ぜひ見に来てほしい」と話した。

 テナガダコは元気な限り展示を続ける予定。

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