この先は西~北日本の広範囲で春の嵐のおそれ 四国や九州は土砂災害に十分注意

 西日本や東日本は、きょう21日(日)から24日(水)ごろにかけて断続的に雨が降る見通し。特に九州・中国・四国はあさって23日(火)、近畿や東日本は24日(水)を中心に雨や風が強まる可能性がある。北日本も25日(木)は荒れた天気となり、この先は広い範囲で春の嵐となるおそれがある。

九州南部で激しい雨を観測 関東は夕方以降本降り

 きょう21日(日)午前は低気圧や前線の影響で西日本や東日本の所々で雨が降っている。午前8時過ぎまでの1時間に、鹿児島県熊毛郡南種子町上中では38.5ミリの激しい雨を観測するなど、局地的には雨足が強まっている。
 九州南部や奄美では、午後も激しい雨が降るおそれがある。落雷や突風などにも注意が必要。なお、午後は近畿から東日本にも本降りの範囲が広がりそう。関東は夕方以降に本降りとなる見通しだ。

週明け以降も断続的に雨 荒天おそれも

 西日本と東日本は週明けあす22日(月)から24日(水)ごろにかけても低気圧や前線の影響で、雨が降ったりやんだりが続きそう。あす22日(月)はいったん前線が少し南へ下がるため多少晴れ間も出る見込みだが、急に弱い雨が降るなど変わりやすい天気になる見通し。

 あさって23日(火)は前線が再び北上し、前線上の低気圧が発達しながら近づく九州・中国・四国を中心に雨や風が強まるおそれがある。24日(水)になると、近畿から東日本を中心に雨や風が強まりそうだ。

24日(水)夕方~25日(木)は北日本も春の嵐か

 北日本はあす22日(月)から24日(水)日中にかけておおむね晴れる見込み。ただ、24日(水)夕方以降は低気圧や前線の影響で北日本でも雨が降り出し、25日(木)にかけて雨や風が強まって荒れた天気となるおそれがある。

 この先は西日本から北日本の広い範囲で春の嵐となる可能性がある。先日の地震で揺れの大きかった四国や九州では、すでに地盤が緩んでいるため少しの雨でも土砂災害に十分な注意が必要。そのほか低地の浸水や川の増水などにも気を付けたい。
 交通機関が乱れる可能性もあるため、最新の気象情報に加えて最新の交通情報にも気を配った方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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