長崎県西彼長与町の魅力を語り合い、インターネット上の地図サービス「グーグルマップ」にお薦めスポットを落とし込んだ「宝地図」を作成するワークショップが18日、同町吉無田郷の「GOOOOOOOD STATION（グッドステーション）長与駅」であった。町内在住で長崎大薬学部3年の有吉葉奈子さん（20）が企画し、町民ら約10人が地域への愛情と「ピースな時間」を共有した。
長崎市の一般社団法人「ピース・エデュケーション・ラボ長崎」（林田光弘代表理事）主催。若者を対象に昨年11月開講した「ピース・アカデミー」で、受講生が社会課題の解決に向けた「マイプロジェクト」づくりに取り組み、今回初めてイベント化した。
有吉さんのマイプロジェクトは「Secret Map Nagayo」（シークレットマップ長与）。「日常感じる幸せを多くの人と共有することが平和につながる。大好きな長与町で住む人、訪れる人と幸せを共有したい」と企画した。
参加者はグループに分かれ、「わくわく」などテーマごとに自身のお薦めスポットをエピソードも交え紹介。「夕日がきれい」などと盛り上がり、笑顔があふれた。最後にグーグルマップに情報を落とし込んだ。
町内のオルタナティブスクール代表、池田早希さん（39）は「思い出や住む場所への愛情がマップに表れている」と感想を語った。
今後も町内の小学生や大学生を対象にワークショップを開き、情報を追加更新していく予定。「Secret Map Nagayo」は一般の人も閲覧できる。
有吉さんは「より多くの人に参加してもらう『完成のない地図』。見た人が新たな魅力と出合い、幸せを感じ取れる地図になれば」と話した。
