山下美夢有のプロ魂を刺激する「楽しい」メジャーの週末

3日間で初めてアンダーパーをマークした山下美夢有(撮影/村上航)

◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 3日目(20日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)

41位スタートの山下美夢有は、ムービングデーを3バーディ、2ボギーの「71」で回った。この日は午前8時45分と早朝にティオフし、悪天候による競技順延の前にホールアウト。3日間で初のアンダーパーで暫定34位とし、通算1アンダーからラスト18ホールに臨む。

メジャーで結果を残すことは今季目標のひとつ(撮影/村上航)

昨年、最初のメジャー出場となった「全米女子オープン」で予選落ちを喫した悔しさは、今年のメジャーに向けた高い意欲の原動力になっている。同大会は2日目に「79」をたたいての後退だったが、今週は「72」を並べて決勝ラウンドに進出。週末をプレーできる喜びは大きい。

最終日も笑顔で終えたい(撮影/村上航)

「難しいセッティングだけど、それがすごい楽しい。考えてプレーできるのがメジャーとあって新鮮です」。硬く仕上げられたグリーンは傾斜も強く、落としたいところから1ydズレるだけでも致命傷につながる。「もう、どのホールも気が抜けない」という難度の高いコースは、日本ツアー2年連続女王の“プロ魂”を大いに刺激している。

キャディと二人三脚でスコアメーク(撮影/村上航)

「『攻めたい』『ピンサイドを狙いたい』という気持ちが出てくるけど、その時にいかにセンターなど余裕を持って狙えるか」。描くプランに沿って、引き続き藤野圭祐キャディと綿密に相談しながら戦略を練っていく。「まずは予選通過できたことで(目標は)“クリア”なので、思い切ってプレーをして。メリハリをつけたゴルフで終われたら」と最後の一日に思いを寄せる。日本ツアー屈指のショット力で一つでも上を目指す。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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