“サンドセーブ連発”など耐えた勝みなみ 残り23ホールで逆転へ「あすは違う一日になることを願って」

勝みなみは長丁場の最終日に向けて気合いを込めた(撮影:南しずか)

<シェブロン選手権 3日目◇20日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>

大雨を伴う雷雲発生により、順延が決まった第3ラウンド。日本勢トップの5位で決勝に進んだ勝みなみは、1バーディ・2ボギーで迎えた13番でバーディを奪い、この日のスコアをイーブンパーに戻した後、中断のホーンを聞くことになった。

首位との3打差を追うラウンド。4番でバーディを先行させたが、「ピンポジションもすごく難しいところに切ってあったり、ティショットも荒れてあまりチャンスにつけることができなかったです」と、そこからはガマンの展開になった。

見る者をうならせたのが、5番からの3連続サンドセーブ。いずれもグリーン近くのバンカーにつかまりながら、50センチ~1メートルの見事なリカバリーショットを3本そろえた。

「ショットも安定してなくて、バンカーに入ることが多かったけど、そこの調子は良くてセーブできた。粘って粘っての一日だったかなと思います」。 11、12番では連続ボギーも叩いたが、13番で1つ取り戻し、トータル5アンダーの暫定9位タイに踏みとどまった。

あす午前7時(日本時間午後9時)の再開からまずは5ホールをプレーし、その後、最終ラウンドの18ホールに入る。3日目終了時点で暫定トップに立つアタヤ・ティティクル(タイ)とは6打差。トータル10アンダーの暫定2位タイには、現在、出場4試合連続優勝中のネリー・コルダ(米国)もいるなど、上位には強豪がひしめき合っている。

「きょうはあまり良くなかったですけど、あすは違う一日になることを願って。18ホール以上あるので、そこで自分がいくつ伸ばせるかというのも楽しみながら頑張りたいと思います」。23ホールで、逆転メジャー制覇を目指していく。

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