【新日本】IWGP世界王者ジョン・モクスリー AEWマットでのV1戦が電撃決定 5・4成田戦前に強行へ

ジョン・モクスリー

米国・AEW所属のIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38)が、24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)と初防衛戦に臨むことが決定した。

20日(日本時間21日)の「AEW COLLISION」では、「ドン・キャリス・ファミリー」のホブスがCJエスパルザとのシングル戦に勝利。ホブスは次回「DYNAMITE」で決定済みのモクスリー戦に弾みをつけた。

さらに試合後にはドン・キャリスがリングでマイクアピール。「2017年、俺のおかげでケニー・オメガはIWGP世界ヘビー級王座を戴冠できた。日本プロレス史上最大の試合であるケニー・オメガ対クリス・ジェリコも俺のおかげだった。当時、新日本プロレスがお礼を言いに来た時、俺は『いつか恩返しだな』と言った。そしてその恩返しを6年待った。来週のホブスとモクスリーの試合はIWGP世界ヘビー級王座戦だ」と、新日本とのコネクションによって王座戦への変更が認められたことを発表した。

モクスリーはすでに5月4日福岡国際センター大会で成田蓮とのV1戦が発表されていたが、ここにきて急きょホブス戦が初防衛戦に決定。成田はモクスリーVSホブスの勝者に挑戦する事態に急転した。

さらにその福岡決戦の勝者には5月11日(日本時間12日)の新日本プロレスカリフォルニア大会で海野翔太が挑戦することが決定済み。IWGP世界王座戦線は何とも複雑な様相を呈してきた。

IWGP世界王座戦は今月だけで6日両国大会の内藤哲也VS辻陽太、12日(日本時間13日)米シカゴ大会の内藤VSモクスリー、そして今回のモクスリーVSホブスと早くも3戦目。来月もすでに2試合が決定済みと、超ハイペースな開催が続くことになる。

それにしてもドン・キャリスの主張する「恩返し」が真実かどうかはともかくとして、新日本マットでまったく実績のないホブスの挑戦がこんなに急にIWGP実行委員会に認められるのは不可解。新日本はドン・キャリスに何か弱みでも握られているのか…? 至宝流出による混迷が早くも起こり始めている。

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