森香澄 子育て支援金に疑問「少子化対策としてはマイナス」

森香澄

元テレビ東京アナウンサーでタレントの森香澄が21日、「サンデージャポン」(TBS系)に出演。「子ども・子育て支援金」について言及した。

児童手当や育児休業給付を拡充する少子化対策関連法案が19日に衆院で可決。これらの財源を確保するために公的医療保険に上乗せする形で徴収されるのが「子ども・子育て支援金」だ。年収600万円だと月1000円の負担となる可能性も指摘されている。政府は賃上げにより実質的には負担は増えないと主張しているが、事実上の増税だと批判の声も上がっている。

番組MCの爆笑問題・田中裕二から「岸田総理は実質負担は増えないと言っていたが森さんは納得いってないと」と話を振られた森は、「賃金が増えるから実質負担が増えないとおっしゃっていると思うけど、賃金が本当に増えるかも分からないですし、負担が増えることで結婚とか子育てに後ろ向きになる人が増えたら逆に少子化対策としてはマイナスに働くんじゃないか」と首を傾げた。

森の意見を受けて、元経産省官僚の岸博幸氏は「森さんの説明がすばらしかった。子育て世代を含む現役世代の負担が増えるので子育て支援に逆行する」と同意。続けて、「今回の子育て支援金は健康保険料に上乗せする。本来は健康のために使う保険料にまったく健康に関係ない子育てのお金を乗せるのは反則です。これをやり出したらどんな政策のお金も健康保険に乗せられる。増税は大変だから安直な道を選んでしまった」と政府を批判した。

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