宇和島市が罹災証明書の申請を受け付け 17日に震度5強

市役所に特設した罹災証明書などの申請受付窓口=21日午前、宇和島市曙町

 豊後水道を震源とする17日深夜の地震で震度5強を観測した愛媛県宇和島市は、住宅などに被害を受けた世帯からの罹災(りさい)証明書の交付申請を本庁や各支所で受け付けている。市によると、20日までに申請があった5件のうち2件に交付した。

 罹災証明書は公的支援の利用や損害保険の請求などに必要となる。市は被災した建物の雨漏りを防ぐためブルーシートも配布しており、20日までに57件計123枚を配った。

 本庁では21日も1階に特設窓口を設けて罹災証明書の交付申請に対応。被災者が次々訪れ、職員の説明を聞きながら書類に記入していた。同市天神町のパート女性(42)は自宅外壁のひびといった被害を申請。修繕は未定だが「手続きはスムーズにできた」と話していた。

 被災者支援に当たるNPO法人宇和島NPOセンターも困り事の相談窓口を併設し、高齢世帯のブルーシート設置の援助などを手配している。

 同市では、津島地域の半島部の一部で見られた水道の濁水が収束に向かっているが、集会所では飲料水を配布している。市は漏水や濁水が生じた世帯の水道料金を減免しており、申請を受け付けている。

 落下した瓦やコンクリート片、ガラス類は、市リサイクルセンター(同市津島町高田)に持ち込めば処分してもらえる。

© 株式会社愛媛新聞社