【F1】角田裕毅〝謎の大不振〟の理由をマルコ博士がズバリ指摘「最善の決断ではなかった」

角田裕毅に何が起こった?(ロイター)

F1のRBに所属する角田裕毅(23)が中国GPで大不振に陥っている理由を、親グループであるレッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(80)がズバリ指摘した。

角田は20日に行われたスプリントで16位に沈み、その後の本予選では19位でまさかのQ1敗退。今季の好調から一転して突如不振に陥っており、予選直後には角田が原因について「絶対何かが起きているはずだ。ラップがよかったのに19位なんてありえない…」と原因が分からず困惑をあらわにした。

チームスタッフも原因がつかめない中、レッドブルで大きな影響力を持つマルコ博士が見解を示した。

欧州スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版でマルコ博士は「彼がこのコースを走るのは初めてだ」とまずは中国GPが初経験であり、経験の差は大きいと分析。さらに「FP1(フリー走行)ではハードタイヤを履いていたが、それは最善の決断ではなかった。全般的に、彼はクルマが不安定であると不満を漏らしていた。それが主な原因だと彼は考えているのでは」と指摘した。コース経験の有無はかねて不安視されていたが、今回は1回しかなかったフリー走行でのタイヤ選択もその後の走りに影響を与えたとの見立てだ。

角田にとっては厳しい中国GPになっていることは間違いなさそうだ。

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