今年のNAB 2024のZHIYUNブースはライトの展示が中心だ。ジンバルのラインナップは継続するが、ライトにも注力していくという。
そんな中で、ZHIYUNブースで気になったのはライト2製品だ。一つは「MOLUS X60」シリーズ。60Wのライトで、RGBモデルとバイカラーモデルの2種類をラインナップする。ここでは、おすすめのRGBモデルを中心に紹介しよう。
特徴はクレジットカードクラスのサイズだ。ZHIYUNには、MOLUS X60 RGBよりももう一回り小さいM20シリーズをラインナップ中だが、こちらは20Wモデルでアクセサリーライト的な存在のモデルだ。MOLUS X60 RGBは、60Wでデスクトップスタジオやライブ配信のキーライトとして使用可能。このサイズだったら日常的なデスクライトとしてやテレビ会議用のライトとかにも使えそうだ。
MOLUS X60 RGBは、バッテリー駆動、USB‐C給電、DCポート給電の3電源対応方式を採用する。バッテリーが外れるので、バッテリーだけまとめて飛行機の機内手荷物の際のセキュリティチェックを通ることも可能。バッテリーはすべて家に置いて、スタジオではUSB給電で使うということも可能だ。
DynaVort Cooling Systemと呼ばれる冷却システムの採用も特徴で、この機能のおかげで小さくて明るいライトを実現できたという。ヒートシンクの熱をしっかりと冷却できるように設計している点やファンの回転のチューニングをきっちりきっちり追い込んでいる。できる限りファンは回さないが、熱くなってきたらきっちり回して冷やすというさじ加減を実現している。
もう1つ注目を浴びていたのは、NAB 2024で新しく発表した「MOLUS B」シリーズだ。100W、200W、300W、500Wのモデルをラインナップする。400Wがないのは、中国的に「4」の数字は縁起が悪い数字ということでラインナップしなかったという。基本的には、シネマライトらしい造りを特徴としている。ファンは左右の横と手前の3つ搭載している。ここまで大胆なファンが付いているLEDライトは珍しい。冷却には不安がなさそうだ。バイカラーモデルのみで、RGBモデルはラインナップしていない。
まだ発表になったばかりなので、日本での正式な発売日と価格は今のところ未定。国内代理店のケンコートキナーから日本向けの正式発表が追ってあるだろう。
