武者姿や迫力の合戦11点 花巻で錦絵展示

錦絵などを紹介している展示会「先人からの贈り物」

 花巻市の菅原唯夫さん(74)は、錦絵・浮世絵の展示会「先人からの贈り物」を同市大通りのなはんプラザで開いている。市内に残されていた多色刷りの作品や武者絵が並び、見る人に歴史ロマンを感じさせる。30日まで。

 菅原さんが市内の収集家の遺族から譲り受けた錦絵の額装作品11点を紹介。鮮やかな「お乳人(めのと)重の井」「東都三十六景之内 鈴が森 白井権八 坂東三津五郎」のほか、三枚続の「奥州高館合戦」は2人の絵師の作品を並べて展示し、それぞれの構図や色使いを見比べられる。江戸時代に発行された絵草子「組討図絵」の複製も紹介しており、細部まで描かれた武者姿や合戦の迫力を伝える。

 入場無料。時間は午前9時から午後9時まで。

© 岩手日日新聞社