F1中国グランプリ(GP)予選でまさかの18位に沈んだルイス・ハミルトン(メルセデス)を、元同僚のニコ・ロズベルグ氏(38)がバッサリ斬り捨てた。
ハミルトンは20日に行われたスプリントで2位と上々の成績を収めたが、直後の本予選では一転して18位と低迷。この結果に衝撃が広がった。
ハミルトンは低迷の理由について「予選に向けてマシンの実験をすることになった。かなり大規模にセットアップの変更をした。それがうまくいかなかった。結局、僕の方は間違った方向に行ってしまった」とセットアップのミスと説明した。
これに対して、欧州スポーツ専門放送局「スカイ」で解説を務めるロズベルグ氏は「彼にとっては厳しい日だね。あれは7度の世界チャンピオンが犯すべきではないミスだったよ」とハミルトンのミスを指摘。「彼は素晴らしいラップを刻んでいた。そして、彼は風が後ろから吹いていることも知っている。それはリスクだ。あれほど遅くブレーキをかけ、それを逃したという事実は本当に悪いことだ」と分析した。
つまりセットアップよりも、ハミルトン自身に問題があったというわけで、ロズベルグ氏はこう続けた。「僕にとってみれば、それ(セットアップ)は言い訳だ。彼は今、難しい局面を迎えている」と批判を展開した。
かつてメルセデスでしのぎを削った元同僚から苦言を呈されたハミルトン。〝場外バトル〟に発展するのだろうか。