カフェ推し活(かふぇおしかつ)

「カフェ推し活」の意味

「カフェ推し活」(かふぇおしかつ)とは、「推し活」の形態のひとつ。
「推し活」とは自分の好きなアニメのキャラクターやアイドル、俳優など自分が夢中になっている対象「推し」を応援する活動のことを指す。

推しのぬいぐるみやアクリルスタンド、チェキなどをカフェやレストランに連れて行き、飲食物などと一緒に写真を撮る推し活を「カフェ推し活」と呼ぶ。写真撮影後はSNSに投稿するまでが一連の流れである。推し仲間との交流はもちろん、映え写真で推しをアピールすることにも繋がっている。

昨今では推し活が広く認知されており、推し活専門のカフェ「推し活カフェ」や推し活を歓迎しているカフェやレストランも存在する。そうしたカフェでは推しカラーのフードやドリンク、推しの写真や画像がプリントされたラテなど工夫を凝らした推し活メニューが提供されている。SNSでは「#推し活カフェ」のハッシュタグも存在しており、様々な推し活カフェや各々の推し活の様子が見られる。

「推し活応援メディア」と推し活専門オンラインストアを運営する株式会社Oshicocoが実施した『2024年推し活ネクストトレンドランキング』アンケート調査では、「最新推し活」として1位にライクインしている(※1)。

なお、「推し活カフェ」の用語の仲間として「コラボカフェ」もある。主に作品の公式が開催しているカフェのことを指し、作品に出てくるキャラクターをイメージしたフードやドリンクが楽しめる。ノベルティ配布やグッズ販売が行われることも多い。

「カフェ推し活」の由来・語源

主にドルオタ界隈にて流行った「チェキ飯」「トレカ飯」から派生したと考えられている。

▼「チェキ飯」「トレカ飯」とは
「チェキ飯」「トレカ飯」とは、イベントなどで撮影したアイドルのチェキやトレーディングカードを飲食物に刺す、または飲食物に添えて写真を撮影し、SNSへ投稿する行為のこと。

2010年代初めから存在しており、主に地下アイドル界隈では「チェキ飯」、K-POP界隈では「トレカ飯」と呼ばれることが多い。アイドルとファンの距離が近く、SNSに力を入れているアイドルが多い地下ドル界隈では「チェキ飯」をSNSへ投稿すると推しのアイドルが反応してくれることがある。

本来の「チェキ飯」「トレカ飯」は「推しのエキスを体内に取り込みたい」という欲求から生まれたもの。時代が進むにつれて根本的な意図から逸れていき、写真を添えるだけでも「チェキ飯」「トレカ飯」と呼ぶようになった。

また食べ物に関しても何でも良いわけではないという意見も。推しのアイドルがライブ中に「食べたい」もしくは「食べた」などと発言した料理やご当地名物などを、公演後にファンが食べている姿をライブで撮ったチェキと一緒に写真に収めて推しのアイドルに報告するという文化という説がある。

2021年5月にはSUPER EIGHTの村上信五とマツコ・デラックスがMCを務めるトークバラエティ番組『月曜から夜ふかし』に「チェキ飯」が取り上げられた。チェキを飲食物に直接刺している映像に、視聴者からは「不衛生」「飲み物に直接入れるのはあり得ない」と批判が集まった。

「カフェ推し活」に関しても、SNS上では度々論争が起きる。様々な場所に置いたであろう推しぬいやアクリルスタンドをテーブルの上に置く行為や、一般のレストランやカフェで推しグッズを広げて撮影する行為などに賛否両論がある。

「カフェ推し活」の活用例

主にSNS上で活用される。

A「新しいアクスタ連れてカフェ推し活しに行きたい」
B「ここ、カフェ推し活で有名だよ!」
A「うわ、内装めっちゃかわいい!一緒に行かない?」

C「フォロワーさんのカフェ推し活ステキ過ぎる~」
D「このカフェ、推しカラーのワッフルとドリンクもあっておすすめ」
C「まじか。それは行くべし」

※1
「2024年推し活ネクストトレンドランキング」2024年2月15日発表
株式会社Oshicoco調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000095735.html

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