大阪の私立高生徒ら、京都府北部の町で何を学ぶ 「地元出身の縁」で連携協定実現

連携協定書を見せる池田校長(左)と山添町長=与謝野町岩滝

 京都府与謝野町は、大阪府寝屋川市の香里ヌヴェール学院中学・高校と連携協定を結んだ。運営する学校法人の理事長が地元出身の縁で実現し、大阪府の高校生が同町内で探究学習をする。

 同中高は学校法人聖母女学院が運営し、全校生徒は950人。法人の赤野孝一理事長が「古里の発展に貢献したい」と連携協定を結ぶことになった。

 協定は地域経済、農業・食品産業、観光産業の活性化を目的に締結した。高校生が町内で観光や産業資源を学び、活性化の方策を考えるほか、大阪府内で与謝野産品の物産展を企画する。

 4日に開かれた岩滝保健センターでの締結式で、香里ヌヴェール学院中学・高校の池田靖章校長は「都市部には、地方に貢献したい思いを持つ子どもたちもいる。将来は与謝野の高校生とも交流したい」と語り、山添藤真町長は「関係人口の創出につながる。子どもたちが与謝野を第二の古里と思ってもらえればうれしい」と話した。

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